Dow And S&P500 Close At Fresh Record After Greece And Eurogroup Reached The Deal.
ダウ平均、S&P500が達成してから1週間後にようやく最高値を更新して取引を終えました。ナスダックは8営業日続伸。2000年3月以来の5000p回復を視野に入れております。
ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)が、ギリシャ融資延長の基本合意に漕ぎ着けたためです。おかげ様で、3月にギリシャがデフォルトするリスクから解放されました。
当初は電話会談からブリュッセルでの会合へ変更されたため妥結への道は険しいかと思われましたが、ダウ平均がプラス圏を回復した中盤から事前報道で合意が報じられ安心感が漂ったものです。声明文およびユーログループ議長のダイセルブルーム蘭財務相いわく、ギリシャが要請した半年間ではなく「4ヵ月」。ユーロ圏の財布もといドイツが厳格な姿勢を維持したとみられ、23日までに延長期間における構造改革など対応策を提出するよう求めています。声明文によると、欧州委員会および欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)などが4月末までに承認する見通しです。
なぜ「4ヵ月」だったのか。今回の合意で、ひとまずIMFへの返済は可能となりました。しかし、7月と8月に再び返済期限が迫ります。ギリシャの急進左派連合(SYRIZA)政権に厳格な財政再建計画を実行させるべく、水面下で揺さぶりを掛けたと言えるでしょう。詳細のスケジュールは、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙がまとめたこちらをご参照下さい。
基本合意を背景にリスク・オン相場に火が点いたおかげで、ユーロドルは一時1.14ドル台を回復。ECBが再びギリシャ国債を担保として受け入れるメドが立ったことも、追い風となっています。ギリシャ政府は「本日、新たなページをめくった」と合意を歓迎する姿勢を打ち出しました。
バルファキス財務相も、安堵の笑みをもらしたことでしょう。
(出所:Eric Vidal/Reuters)
ダイセルブルーム議長は記者会見で、相変わらずのポーカーフェイス。
(出所:CNBC)
楽観ムードが漂うなか、アイルランドのヌーナン財務相は冷ややかなひと言を投げかけていました——「我々が望んだ重要な一歩を踏み出したものの、23日発表予定の対応策をめぐり評価につなげた後、さらに欧州議会で批准する必要がある」。
ひとまず23日の対応策を協議するため、24日にカンファレンス・コールを開催する予定。世紀末はとっくに過ぎましたので、ジタバタしないでまとめてい頂きたいものです。
(カバー写真:Yves Herman | Reuters)
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