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中国が預金準備率引き下げ、空売り解禁の影響緩和狙う?

by • April 19, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off3429

Did China Cut Reserve Requirement Ratio Again, To offset Trading Clampdown?

中国人民銀行は19日、預金準備率(RRR)を従来の19.5%から18.5%へ引き下げた。2月に50bp引き下げて以来、2回目となる。今回の100bpという下げ幅は、金融危機が発生した2008年以来で最大。少なくとも引き下げを通じ、マーケットに1兆元(約19兆円)規模の流動性が供給される見通しだ。地銀や信用共同組合には追加で100bp、中国農業開発銀行には200bpの引き下げを割り当てるという。また、農業、中小企業向けに一定の貸出水準を果たした銀行にはあらためて50bp引き下げる方針だ。20日から実施される。

同国国家統計局が発表した1−3月期国内総生産(GDP)は前年同期比7.0%増と市場予想と一致しつつ、2009年以来の最低を示現。3月貿易統計でも輸出が前年同月比15%減と市場予想の12%増に反し大幅減を迎え、人民元高が災いしたため対欧州連合(EU)では19.1%減、対日でも24.8%減と著しい減少を記録した。輸入も12.7%減と、市場予想の11.7%減より下げ幅を拡大。3月貿易黒字も30億8000万ドルと市場予想の454億ドルから大きくかい離し、景気減速への懸念が台頭していた。

サウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙によると、今回の決定は空売り目的での貸株を機関投資家に承認し、”影の銀行”からの株式取得に向けた資金調達を規制した中国証券監督管理委員会(CSRC)への対応を緩和する見通し。またボコム・インターナショナルのハオ・ホン主席エコノミストの見解として”アンブレラ・ファンド(1口のファンドという形態を取りながら、それぞれが個別のファンドとして取引できるサブファンドで構成されているもの)”に対する取り調べへの緩衝剤となりうると伝えている。中国株先物は17日に、急落。ニューヨーク株式市場ではダウ平均が一時357ドル安を迎え、iシェアーズ中国大型株ETFも4.2%安で引けていた。

(カバー写真:Jessie Wang/Flickr)

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