Germany May Accept One Of Greece’s Proposals To Bring A Deal.
ギリシャのチプラス首相の要請を受け入れ、メルケル独首相とオランド仏大統領の3首脳は現地時間の午後9時から会談を行う。会談前にも関わらず、関係者の話としてギリシャが提出した改革案の一部をドイツが受け入れる可能性があるとの報道が飛び込んだ。年金の分野をはじめ踏み込んだ改革を盛り込んでいなかったものの、今月末に期限切れを迎えるギリシャ支援プログラム継続を目指し、妥結への道筋を残すことになる。
欧州中央銀行(ECB)は、ギリシャの銀行に対する緊急流動性支援枠(ELA)を23億ユーロ引き上げた。関係者の話ではECB 理事会が電話会議で決定しており、ギリシャ中央銀行を通じ市中銀行が利用できるELAの上限は830億ユーロとなる。今回の引き上げ幅は、2月18日以来で最大。ヘアカット(資金供給を受けるために差し出す担保に適用される割引率)は、変わらず。ギリシャ債務問題交渉が長引くなかデフォルト懸念を背景に同国の銀行からは預金流出が続いており、ECBは借入限度額を引き上げ支援を続けてきた。なおECBは、格付け水準以下のギリシャ債を流動性供給措置の担保として受け入れる特例措置を2月に解除。現在、ギリシャの銀行にとってELAが命綱となっている。
——こうした報道を受け、ダウ平均をはじめ米株は現地時間の午前11時過ぎに一段高を達成しました。8日には年初来リターンが4月2日以来となるマイナスに転じたものの、プラス圏を回復させています。
ダウ平均、見事なカムバックを果たす。
(出所:Stockcharts)
S&P500やナスダックと合わせ、一気に50日移動平均線も取り戻しました。S&P500の上げ幅は約1ヵ月ぶりで最大を記録しており、足元の調整色を一掃させています。黒田総裁の発言でドル高に修正が掛かったことも、買い戻しの一翼を担ったに違いありません。
(カバー写真:Bloco/Flickr)
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