Michigan Consumer Confidence Rebounds In June.
米6月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値は94.6となり、市場予想の91.2を上回った。7ヵ月ぶりの水準へ落ち込んだ5月確報値の90.7を超えつつ、4月の95.9には届かず。現況指数は106.8となり、前月の100.8から回復し4ヵ月ぶり高水準だった。見通し指数も86.8と、前月の84.2を上回った。ただし、それぞれ4月の107.0、88.8には及んでいない。インフレ見通しは1年先、5−10年先ともに前月の2.8%から2.7%へ引き下げた。
ミシガン大学のエコノミスト、リチャード・カーティン氏は結果を受け「年初からの平均値を取り戻し、2007年以来の高水準だった家計見通しや2008年以来の高水準だった賃金見通しに支えられた」と評価した。同時に「インフレ見通しは落ち着いている」と指摘。ただし借入に積極的な姿勢は伺えず、Fedの利上げは「非常に緩やかなペースにとどめるべき」との考えを示した。
バークレイズのジェシー・ヒューウィッツ米エコノミストは、「家計見通しをみると米5月新車販売台数や米5月小売売上高の流れが続く見通し」と楽観的なコメントを寄せた。
詳細は、以下の通り。
・家計現況指数 121、4ヵ月ぶり高水準>前月は111
向上した 44、3ヵ月ぶり高水準>前月は41
変わらず 33、直近で最高>前月は29
悪化した 23、直近で最低>前月は30
・1年先の家計見通し指数 127、直近で最高>前月は123
向上する 37=前月は35
変わらず 52>前月は51
悪化する 10、4ヵ月ぶり低水準<前月は12
・所得と物価の伸び率に対する1−2年先の家計指数 82、5ヵ月ぶり高水準>前月は77
所得の伸びが物価を上回る 23>前月は21
所得の伸び率と物価が同じ 36、4ヵ月ぶり高水準>前月は34
所得の伸びが物価を下回る 41、5ヵ月ぶり低水準<前月は44
・1年先のビジネス見通し指数 113>前月は112
向上する 29<前月は30
変わらず 54>前月は51
悪化する 16<前月は18
・1年先の金利見通し指数 43<48(低下を見込む場合に指数は上昇)
上昇する 63、直近で最高>前月は58
変わらず 30<前月は36
低下する 6=前月は6
・自動車購入指数 140>前月は138
買い時 66>前月は65
分からない 8=前月は8
買い時ではない 26<前月は27
・住宅購入指数 159<前月は166
買い時 79、3ヵ月ぶり低水準<前月は82
分からない 1、直近で最低<前月は2
買い時ではない 20、3ヵ月ぶり高水準>前月は16
——ガソリン価格は1月26日週に2.066ドルと約5年ぶり低水準を記録してから、6月1日週には2.780ドルルへ上昇したものの、センチメントは楽観的なトーンを取り戻しています。米5月雇用統計も、労働市場を通じ信頼感の上向きに寄与。労働生産性や潜在成長率で不安がくすぶるとはいえ、インフレ見通しも安定的で夏場にかけ消費がスパークする期待が募り、16〜17日開催のFOMCを前にFedもひと安心でしょう。
(カバー写真:Chris & Karen Highland/Flickr)
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