Apple Watch Sales Estimated At 3 million, Fitbit Shares Surge In NYSE Trading Debut.
アップルが満を持して世に送り出した「アップル・ウォッチ」、気になる売上本数が浮かび上がってきました。ロイターが調査会社スライス・インテリジェンスの調査結果を元に報じたところ、6月中旬までの販売数は279万本を記録したといいます。2015年の売上数の強気予想は6000万本でしたが、発売から約2ヵ月でこの数字だとレンジ下限に近い1200万本超えがせいぜいといったところでしょうか。
とはいえ、グッドニュースも飛び込んでいます。購入者の20％は、スペアの腕時計バンドを購入しているのだとか。調査会社IHSによると、最もお手頃な「スポーツ」のスペア・バンドは49ドル。原材料コストは2.05ドルに過ぎませんから、大いに利益率を押し上げる見通しなんですね。さすがアップル、転んでもただでは起きません。
スペア・バンド、樹脂製のスポーツでも49ドル＝約6080円とはさすが！
（出所：Apple）
さらに本日、新型アップル・ウォッチにFaceTime機能が追加するとの報道も。おかげでアップル株は一時0.4％高をつけ、ナスダックが2000年3月10日につけた5132.52pのザラ場高値を超え5143.32p（NY時間午後2時30分現在）まで最高値を更新するのに寄与しました。
激化するウェラブル端末市場の一角を成すフィットビットは18日、新規株式公開（IPO）を果たしました。ティッカーはFIT。IPO価格は当初は14〜16ドルだったものの17〜19ドルへ引き上げ、最終的には20ドルまで上振れするとはさすが。放出株数も2990万株→3450万株→3660万株へ拡大しており、投資家のヒートアップした需要を感じさせます。IPOを通じた資金調達額は、7億320万ドルに及びました。ウォールストリート・ジャーナル（WSJ）紙がディーロジックのデータを元に伝えたところ、IPO規模としては年初来で3番目となります。時価総額は上場後、60億ドルを超えました。
期待に違わず株価は早々に一時59.5％も急伸し31.90ドルをつけ、終値でも48.4％高の29.68ドル。ディーロジックいわくIPO初日の上昇率は年初来の平均で14％、2014年で12％だといいますから、上々の滑り出しを迎えています。フィットビット関係者だけでなく、主幹事のモルガン・スタンレー、ドイツ銀行、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチも今夜は勝利の美酒に酔いしれることでしょう。
フィットビットは睡眠時間、食事量、運動量を記録するヘルシー志向なあなたの味方。
（出所：Fitbit）
フィットビットはアップル・ウォッチをはじめナイキ・ヒュールバンド、ガーミン、ミスフィット、ジョーボーンなどと熾烈な市場で競い合います。フォーチューンによると2014年の純利益は1億3200万ドル、売上高は7億4500万ドル。2013年の純損失5200万ドル、売上2億7100万ドルから大幅に業績を改善させていました。競争が激化するなかでも上場初日に見事な跳躍を果たした一因には、こうした実績がバネになっていたのかもしれません。NPDグループの調査では、フィットビットの米国市場シェアは68％。上場後も、力強いパフォーマンスを維持できるのか目が離せませんね。
（カバー写真：CNBC Now/Twitter）
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