Nike Q4 Earnings Swoosh Estimates, Shares Hit All Time High.
スポーツ衣料界の王者、ナイキが25日引け後に発表した3−5月(第4四半期)決算では、純利益が前年同期比23.9%増の8億6500万ドルだった。希薄後の1株当たり利益は0.98ドルと、市場予想の0.83ドルより強い。粗利益率は46.2%となり、前年同期の45.6%から上昇。販売・一般管理費が6%増の26億ドルだったものの、増益につなげた。
売上高は5%増の77億7900万ドルで、市場予想の76億9000万ドルを軽々と超えていった。為替変動を除く場合は、13%増に及んだという。ドル高に値上げで対抗し、増収を勝ち取ったかたちだ。ナイキ部門が5%増の73億8000万ドルで、エマージング市場やグローバル・フットボール以外でそれぞれ寄与。コンバース部門は6%増の4億3500万ドルだった。
地域別の売上動向は以下の通りで、()内は、為替変動を除いた伸び率。
北米:13%増(14%増)の37億3200万ドル
西欧:3%減(17%増)の12億6700万ドル
中東欧:3%減(20%増)の3億6000万ドル
大中華圏:18%増(20%増)の8億2900万ドル
日本:2%増(19%増)の2億3000万ドル
エマージング地域:14%減(3%減)の9億3400万ドル
今年11月出荷向け受注額見通しは前年同期比2%増の135億ドルだった。為替変動を除く場合は、13%増に広がる。
2014年度(2015年5月末終了)の売上高は10%増の306億ドルで、為替変動を除く場合は14%増だった。希薄後の1株当たり利益は、25%増の3.70ドル。売上拡大に加え税率の低下、発行済み株数の減少により、一般管理費の拡大を抑えた。
なおナイキは、NBAと2017年シーズンから8年間のスポンサー契約を結んだ。株価は年初来で約9%上昇し、S&P500の2%を大きく上回る。時間外取引で株価は一時3%近くの跳躍を遂げただけでなく、107.45ドルを抜け過去最高値を更新。アンダーアーマーが激しく追い上げるなか、王者の貫禄をみせつけた。
アンダーアーマーにスポンサー契約で競り勝ったケビン・デュラント選手のシグナチャー・シューズ、KD8もクール。
(出所:NBC Sports)
おまけに、24日引け後に発表されたベッド・バス・ビヨンドもお届けします。
バス・寝具・台所関連小売大手が発表した3−5月(第1四半期)決算では、純利益が前年同期比15.3%減の1億5850万ドルだった。希薄後の1株当たり利益は0.93ドルと、市場予想の0.94ドルより弱い。売上高は3.0%増の27億4000万ドルとなり、市場予想の27億5000万ドルを下回った。既存店売上高も2.2%増で、市場予想の2.5%増に及ばず。ただ為替差損を除く場合は、2.5%増へ拡大した。競争激化を背景に値下げを余儀なくされ、売上高の足枷となったもようだ。
6−8月期の1株当たり利益は1.18〜1.23ドルを予想し、レンジ上限が市場予想の1.23ドルに届く程度に。既存店売上高は2〜3%増を見込む。決算内容と見通しを嫌気し株価は下落、1.6%安で引けた。
(カバー写真:Vernon Chan/Flickr)
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