5日の決算レビュー：CBS、21世紀フォックス、キューリグ、フィットビット

by Sawako • August 5, 2015 • Finance, Latest News • Comments Off • 2625

Earnings Roundup : CBS, 21st Century Fox, Keurig Green Mountain Fitbit.

5日引け後の決算をおさらいしていきます。テスラは、この次に配信させて頂きますのでしばしお待ち下さい。

▽CBS、ボクシング世紀の一戦を中継も他部門が打ち消し収入は予想以下

メディア大手発表した4−6月（第2四半期）決算では、純利益が前年同期比24.4％減の3億3200万ドルだった。調整済み1株当たり利益は0.74ドルと、市場予想の0.72ドルより強い。収入は1％増の32億2000万ドル。ボクシング世紀の一戦と騒がれたメイウェザー対パッキャオの一戦で巨額の収入を得たと期待されたものの、市場予想の32億4000万ドルを下回った。内訳をみると、エンターテイメント部門（CBSなどTVを含む）が3％減の17億9000万ドル。ケーブルネットワーク部門は19％増の6億1500万ドルで、メイウェザ—VSパッキャオの一戦を中継したショータイムが寄与。出版部門は6％減の1億9900万ドルだった。時間外取引では、一時2.8％下落した。

メイウェザ—VSパッキャオの試合が消化不良だったように、決算もイマイチ。

（出所：John Gurzinski/AFP/Getty Images via CBS Local NY）

▽21世紀フォックス、収入は予想以下も自社株買いなどで株価上昇

メディア大手が発表した4−6月（第4四半期）決算では、純利益が前年同期比91.3％減の8700万ドルだった。衛星放送部門の売却などを除く調整済み1株当たり利益は0.39ドルと、市場予想の0.37ドルより強い。調整済み収入は9.3％減の62億500万ドルとなり、市場予想の64億1000万ドルを下回った。ディズニーと同じく、広範にわたる部門でドル高が業績を圧迫したという。部門別の収入は、ケーブル部門が6.6％増の35億6800万ドルとなった。サッカー女子ワールドカップ、全米オープンなどが寄与している。TV部門は広告収入が落ち込み、4.3％減の9億8700万ドル。映画部門は32％減の9億8700万ドルだった。

収入が予想以下だったものの50億ドルの自社株買いと1株当たり0.15ドルの配当を発表したため、時間外取引で株価は一時1.7％上昇した。なお同社で6月、メディア王として君臨してきたルパート・マードック氏が会長兼最高経営責任者（CEO）を辞任し次男のジェームズ・マードック氏に譲った。

▽キューリグ・グリーンマウンテン、減収で人員削減計画を発表

家庭用コーヒー飲料メーカーが発表した4−6月（第3四半期）決算では、純利益が前年同期比27％減の1億1360万ドルだった。調整済み1株当たり利益は0.80ドルとなり、市場予想の0.79ドルより強い。売上高は5％減の9億6950万ドルで、市場予想の10億400万ドルを下回った。ポッドの売上高は1％減だったほか、飲料製造機・アクセサリーにいたっては26％も落ち込んでいる。

2015年度（2015年9月末終了）の売上高は、1−5％減を予想。従来の0−4％減から下方修正した。

決算に合わせ、人員削減計画を発表。従業員全体の5％をリストラするという。人員削減費用として向こう3年間で3億ドルを充てつつ、2016年度（2015年9月末終了）には1億ドルの節減につながると明かした。時間外取引で、株価は一時24.5％も急落し2013年4月以来の安値へ沈んだ。

▽フィットビット、決算は好調も時間外で株価急落

ウェラブル端末メーカーが6月18日の上場以来初めて発表した決算（4−6月、第2四半期）では、純利益が前年同期比19.6％増の1770万ドルだった。調整済み１株当たり利益は0.21ドルと、市場予想の0.08ドルより格段に強い。売上高は4億ドルとなり、市場予想の3億1900万ドルを軽々と上回った。もっとも、粗利益率は47％と、前年同期の52％から低下。販売台数は450万台で、アップル・ウォッチがデビューしたにも関わらず前年同期の172万台の2.5倍に相当する。

7−9月期の売上高は3億3500万〜3億6500万ドルを予想し、市場予想の2億6190万ドルを上回った。1株当たり利益は0.07〜0.10ドルで、市場予想はレンジ下限に並ぶ。2015年の売上高は16億〜17億ドルとし、市場予想の14億1000万ドルを超えた。1株当たり利益は0.69〜0.77ドルで、レンジ下限が市場予想の0.61ドルを上抜けている。業績および見通しがアナリスト予想を大幅に超えたとはいえ、IPO後に株価は70％近く上昇しており、市場の期待値はアナリスト予想平均の上をいったためか時間外取引で株価は一時10％超もの大幅安を示した。

（カバー写真：Washington Internship Institute）

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