Most Common Family Name In The U.S. Goes To..
子供の頃、両親に母方の姉、つまりは伯母の元に養子に出して欲しいととんでもないお願いをしたことがありました。ありきたりだっただけでなく、耳心地の良い響きだったためです。
でも、明治安田生命が発表した日本の名字ランキングで筆者の名字が100位圏外で拍子抜けしました。小学生時代は1学年に3人もいたのですが、その一方で、1位の佐藤さん、2位の鈴木さん、3位の高橋さんなど、上位は納得の姓ばかりで。納得したものです。
所変わって、米国で最も多い名字50位になると、移民の歴史が浮かび上がってきます。バージニア州の入植を皮切りに移民を本格化させたあの国の姓が上位を独占するなど、スペインを除く欧州系の名字が並びました。目覚ましい増加を遂げた名字になると、話は別です。スペイン、メキシコ、キューバなどラテンネームがランクインし、12種類に及びます。
それでは、気になる米国の名字ランキングのトップ15をご紹介していきましょう。
15位 アンダーソン
10万人当たり:265.9人
総数:78万4,404人
2000年からの増加率:2.8%
出所:スウェーデン
14位 ウィルソン
10万人当たり:271.8人
総数:80万1,882人
2000年からの増加率:2.3%
出所:イングランド、アイルランド、スコットランド
13位 ゴンザレス
10万人当たり:285.1人
総数:84万1,025人
2000年からの増加率:28.9%
出所:スペイン
12位 ロペス
10万人当たり:296.5人
総数:87万4,523人
2000年からの増加率:28.9%
出所:スペイン
11位 ヘルナンデス
10万人当たり:353.7人
総数:104万3,281人
2000年からの増加率:32.3%
出所:スペイン
10位 マルティネス
10万人当たり:359.4人
総数:106万159人
2000年からの増加率:26.9%
出所:スペイン
9位 ロドリゲス
10万人当たり:371.2人
総数:109万4,924人
2000年からの増加率:26.5%
出所:スペイン
ヤンキースの元スター選手、A-Rodの名字ですね。
(出所:PresidenciaRD/Flickr)
8位 デービス
10万人当たり:378.5人
総数:111万6,357人
2000年からの増加率:3.9%
出所:イングランド、アイルランド
7位 ミラー
10万人当たり:393.7人
総数:116万1,437人
2000年からの増加率:2.9%
出所:ドイツ、イングランド
6位 ガルシア
10万人当たり:395.3人
総数:116万6,120人
2000年からの増加率:26.4%
出所:スペイン
5位 ジョーンズ
10万人当たり:483.2人
総数:142万5,470人
2000年からの増加率:4.4%
出所:イングランド、ウェールズ、アイルランド
4位 ブラウン
10万人当たり:487.2人
総数:143万7,026人
2000年からの増加率:4.0%
出所:イングランド、アイルランド
3位 ウィリアムズ
10万人当たり:551.0人
総数:162万5,252人
2000年からの増加率:5.6%
出所:イングランド、ウェールズ
2位 ジョンソン
10万人当たり:655.2人
総数:193万2,812人
2000年からの増加率:3.9%
出所:スウェーデン、イングランド
1位 スミス
10万人当たり:828.2人
総数:244万2,977人
2000年からの増加率:2.7%
出所:イングランド
はい、米国で「佐藤さん」は「スミスさん」となりました。長い10年間のNY生活でスミスさんにお会いしたことがないものの、教科書などの登場回数を踏まえると、妥当なラインかと。あとは、やはり「●●の息子」の意味となる「〜son」の他、「●●達」を指す「〜s」が並び、想定内でしたね。特筆すべきは、やはりスペイン系のラストネームの急増で、トップ15位に食い込んだ名字全て2桁増を達成!多産系の特徴も重なり、米国名字ランキングでもどんどん勢力を広げることでしょう。ヒスパニック系のパートナーとの結婚を通じ、女性が姓を変える場合も、ラテンネームの増加を助長している可能性も。進歩的とも言える米国ながら、夫婦別姓はまだまだ主流ではありませんからね。
(カバー写真:Geoffrey Fairchild/Flickr)
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