Where Are All The Real Men??
男らしい男はどこへ行ったのか--例えるなら一部の隙もなくスーツを着こなし大量の仕事を事も無げにさばく強面ながら、老若男女に問わず思いやりをもって接する、本物のジェントルマン。
ちょっと前まで草食男子という言葉が一世を風靡した日本だけでなく、アメリカでもこんな愚痴をこぼす女性は多いんですよね。
筆者も女でありますから、世の女性の嘆きは十分理解できます。
あくまでアメリカ男子の一例ですが、ネットが浸透したおかげで
1. 女性と出会うのはオンライン
2. ゲーム、ドラマ、映画に没頭
3. ご飯も服も買い物も、ネットでオーダー
ネットで自身の欲求が満足できるとあって、恋人との時間を省みないんですよ~。ネットが出会いだったとはいえ、付き合ってしまった女性としては、やり切れないこと限りなしでした。
でも、「男らしい男」って、そもそもどんな男性なんでしょうか。女性に聞くと、ざっくり6割から「昔の男性は今と違って行動力があって頼もしかった」といった回答が返ってきますが・・・イメージでいうなら、映画「風と共に去りぬ」のクラーク・ゲーブル演じるレット・バトラーとかですかね?
ついつい昔の男性像に「男らしい男」を重ねがちですが、過去が必ずしも「佳い時代」だったのでしょうか?
インドから痛ましいレイプ事件のニュースが飛び込んで驚愕した方も多かったかと存じますが、日本だって戦後まで奥様候補を誘拐し強姦しいわゆる「傷物」に貶めた上で無理やり娶る「おっとい嫁じょ(嫁盗みという意味)」という風習があったんですよね。平安時代にさかのぼれば、源氏物語にあるように「夜這い」が求婚のしるしだったわけです。アメリカだって女性の参政権1920年までなかったように、いわゆる男らしい男が存在したかのようにみえる「華麗なるギャッツビー」時代になってようやく産声をあげた程度の歴史しかありません。
翻っていわゆる「ジェネレーションY」は、日本でも草食系の男子やらロールキャベツ男子やらいろいろ系統化されているように一筋縄でいかない男性が多いのは事実。NYでも家人なんかは、パーティーで肘を突つき合いながら、女性に声をかけようとしないじれったい男性陣を「エルボー・ガイ」とからかう始末です。
40歳過ぎで10年来のパートナーをもつアメリカ人男性は、「男らしい男」の不在を嘆く女性に対して、こんな自説を披露していました。
「男女均等の機会を求め、女性は90年代を中心に建設労働現場に足を踏み入れ、金融業界の錬金術師を目指し、台所以外で料理の鉄人となるべく、社会進出してきた。一方で、我々は男女の役割を教える母親を失った。子供達は自己中心的になり、かくしてMe Me Me世代としてジェネレーションYのなかに収まっていった」
誤解しないで下さい、彼も私も女性は家庭にとどまるべきと主張しているわけではありません。また社会進出した女性が皆、自己犠牲を払わない母親と申し上げているわけではないです。ただ社会の最小単位である家族のあり方が変わったのであれば、社会が形成する「男らしさ」、「女らしさ」が変化するのも当然なのでは。
過去ばかり振り返っても、仕方ありません。ジェネレーションYが嫌なら、別の世代を試すのもよし。あるいは、違う文化圏の男性をトライしてもよいのではないでしょうか。
いずれにしても、敵を知り己を知れば百戦殆からず。相手に男らしさ、女らしさを求めるなら、まずは自分がどのように定義付けするのか、突き詰めてみるのもオモシロイのかもしれません。
ちなみに、他でもない男性向け総合情報サイトのAskmen.comが定義する「男らしい男」は、以下の通りです。ご参考までにどうぞ~。
1)泣いたりしない、強い男
2)集中力のある男
3)家族の重要性を知る男
4)人の噂をしない男
5)約束を守る男
6)見本となるよう努力する男
7)自分で財産を築く男
8)女性のような格好をしない男
9)家を整頓できる男
10)自分を守れる男
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