Forget About Night Out, Just Party It Up At Lunchtime!
リーマン・ショック後、夜遊び天国NYのナイトライフに変化の兆しが訪れたとお伝えしました。28丁目に巨大コンプレックスとして君臨した「Mansion(マンション)」もとい「M」を皮切りに、2010年にはストリートに軒を連ねるクラブが次々に閉店していったんです。
代わりに台頭してきた波は、クラブから場所をレストランに移したブランチ・パーティー。クラブの閉店と足並みをそろえるように2010年頃から注目を集め、日曜の午後3時ともなれば1本200ドル(1万9000円)もするモエ・シャンドンを5本以上勢いよく開け、シャンパン・シャワーを浴びていた男性群を見かけたものです。
ソーホーのI Tre Merliでの饗宴も、今は昔。閉店しちゃいました。
そして2013年。景気回復が芽吹くなかで、ダンスシーンは誰もが想像しえない新境地に達するのです。
夜まで待てない、週末まで我慢できないあなたには朗報ですよ!!!
なぜなら・・・。
平日のパーティーの舞台は、ランチタイムなんです~。
NYタイムズ紙によると、スウェーデンが発祥の「Lunch Beat(ランチ・ビート)」が起源で2012年にNYに上陸したんですって。ストックホルムのガレージで14人から始まったパーティーが、最近600万ドルかけて改装した老舗クラブ「Marquee(マァキー)」で300人が一斉に集合する大盛況ダンス・イベントに化したんです。
Marqueeでのイベントは、オンライン娯楽サイトの「Flavorpill(フレーバーピル)」とウォッカのブランドで知られるアブソルートが主催してOLとサラリーマンの腰を揺らせたわけですが、他にもあるんですよ。ヘッジファンドに勤務するトーマス・ルディ氏(31歳)が興した「Lunch Rocks(ランチ・ロックス)」。ダンス・フリークなあまりに度々勤務中にオフィスを抜け出し5thアベニューに建つアバクロンビー・アンド・フィッチで踊っていたところから着想を得て、イベントを立ち上げちゃったんです。
問題点は、何と言ってもワードローブでしょう。アン・テイラーのオフィス・ドレスじゃセクシーな気分に浸れないし、ブルックス・ブラザーズのボタンダウンじゃクールからほど遠い。解決策はズバリ!お着替えですね。荷物になりますが、ランチタイムでフィーバーできるなら無問題なんでしょう。
ブルックス・ブラザーズの正統派トラッド、ブラックライトの下では野暮ったい?
何より、ランチタイム1時間でタクシー移動+ダンスなんて、渋滞が日常茶飯事のNYじゃ不可能に等しい。1杯だけ・・・と思って口したお酒がおいしくって、ついついもう1杯引っ掛けて上司にバレてしまうリスクも高いのではないかと・・・。
まーこれも、景気が上向いてきた証拠なんでしょうかね。ランチをデスクで食べる私には、到底夢のようなお話です。
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