Don’t Believe The Hype : ’Pearl & Ash’ Restaurant.
久しく、レストランをご紹介しておりませんでした。
東京から出張でNYに来たファッショニスタのために、予約したレストランは「パール・アンド・アッシュ(Pearl & Ash)」。ソーホーの東のはずれ、チャイナタウン北部との境目にあるボワリー・ストリートは、エキゾチックながらグランジの効いたエリアで、心なしかコロニアルなかほりが漂う。1平方フィート(0.03坪)が2000ドル、つまり20万円という記録を樹立したコンドミニアムが建つストリートでもあります。ここにニューフェイスとして彗星のごとく登場したパール・アンド・アッシュ、フーディーズの御用達ボナ・ペティが選ぶ2013年に開店した厳選レストラン50の1軒だったので、トライしてみました。
ファッショニスタのほかスタイリストも参加するとあって、慎重に店選びしたワタクシは大満足。アルコール・ランプが壁面を覆うグリッドに輝き、香港とNYのテイストがいい具合に融合してるんですもの。
ファッショニスタ、家人、ワタクシと3人で予約して、仕事上がりに参加するというスタイリストの分は入店時に申し伝えたんです。ここで、問題が発生しました。ヒップスター風の装いをしたウェイトレスは私達が座るシェア形式の大型テーブルの椅子にスルリ滑り込み、突然「You know, I am just trying to be friendly..」という切り口で、4人全員がそろわないと、食事のオーダーができないというではありませんか!これには、ワタクシも一同あんぐりです。人数がそろわないと注文できないなんてサイトに注意書きしてませんでしたし、お客が座る席に陣取ってサービスするなんてあり得ないですし・・。
人数がそろわないと注文できないというルール、キッチンを見て少しは納得。文字通り、すし詰め状態だったんですもの。狭いキッチンに5人以上のいシェフがあくせく働く姿を見ていると、とてもじゃないですが美味かつ繊細な味付けが成された料理が出てくるとは思えない・・。何より、飛び散った汗がお皿に落ちるんじゃないかと、ヒヤヒヤしました。
料理はというと・・・予想通りの大味でした。何より、塩っからいんです!NYのレストランは基本塩味が効き過ぎなんですけど、ここは格別でございました。何を食べても、同じ味がするといっても過言ではありません。料理好きな家人いわく、「塩の入れ方が人差し指と親指だけじゃなく、中指も使っていて一掴みが大きいからだ」なんて指摘してましたっけ。よく見てますわ・・。
お皿に盛り付けるソース、手の込んだ料理に魅せる常套手段ですね。
人数がそろわないと注文できないという暴挙に出た割に、どの品もすべて冷めていてキッチンにしばらく眠っていたかのよう・・。よくぞボナ・ぺティで2013年の厳選・新規開店レストラン50の栄誉に輝いたものです。ワタクシつくづく、グルメガイドは信じちゃいけないと再確認いたしました。
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