あれは2007年の1月も終わりの頃、ベラルーシ人の親友から飲みのお誘いを受けて、目指すはTribeca Grandです。NYにいらっしゃったことがある方には言うまでもない、有名ブティックホテルですね。こちらは、もしかしたら映画ファンの日本人にも知名度が高かったりして。
なぜかといいますと、オスカー俳優ラッセル・クロウが、「家族と会えずストレスが溜まっていた」という理由で従業員を電話で殴りつけるという事件を引き起こした現場だからです。
↓Tribeca Grandの正面。夜の帳が下りた頃、いいムードを醸します。
玄関口にたたずむ時計台がレトロなムードをかもし出し、マホガニーの扉が優しく、広々としたロビーは鬱屈としたNYの喧騒感を忘れるほど。1階のラウンジも広々と開放的な空間に仕上がっていて、アルコールとともにニューヨークの荒波にもまれた身体をほぐしてくれるのですよ。
当然、リュクスな空間なだけに、1杯当たりのカクテルのお値段は13ドルは下らなかったかと。日本と比較すると割高ですが、アルコールの量はスズメの涙ほどの日本とは違ってナミナミありますから、あまり文句は言えないですよね。
友人とカウンターでお気に入りのMojitoを楽しんでおりますと、友人の携帯が震え着信の合図です。彼女は「I’m introducing you to my special friend」と喜色満面な顔を向けるので、何かなぁとボンヤリ考えながらグラスを傾けておりますと、ほどなくして、かつて北野武が好んでいた色とりどり柄いっぱいのセーターを着たアフリカ人らしい方がお友達を連れてやって参りました。
↓世界の北野武、昔こんなセーター愛用してましたよね。意外にお高いんです。
自己紹介してビックリ。この方、何とセネガルを代表する世界的な歌手、ユッスー・ンドゥールだったんですよ!偶然NYの同ホテルに滞在していたため、私の友人の誘いでBARに降りてきて下さったんですね。ユッスーと言えば、日本ではホンダ・ステップワゴンのコマーシャルで使用されていた「オブラディ・オブラダ」を歌ってましたっけ。彼はサービス精神旺盛で私達だけの生ライブを披露してくれました。Tribeca Grandで、まさかまさかの体験となりました。
↓ユッスー。セネガル出身なだけあって、英語よりフランス語を多用してました。
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