スロバキア系のお友達が、31歳で学生復帰を決意しました。インターコンチネンタルなど3つ星クラスのホテルで受付として勤務した後、レストラン開店を目指しフレンチ、ロシアなどのレストラン・マネージャー職で武者修行してたんですけど。何があったかというと、「You know it’s this economy for the cry sake」と溜息をついてます。
↓地下鉄でも多く見かける、大学の入学キャンペーン広告。最近増えたような・・。
何でも、彼女の友人のモデルが長年の貯金をはたいてレストランをトライベッカにオープンさせたものの、見事に赤字続きで開店してから半年で既に資金繰りに貧しているとか。苦労する姿をみて、ゲンナリしたようですね。その上、彼女自身がウェイターやウェイトレスと面接する度に、手に職を持っていないことがどれだけハンデになるか、痛感したようですな。
彼女が選んだ大学はニューヨーク市立ジョン・ジェイ・カレッジ。犯罪研究学で有名な大学で、彼女は検事を目指し、奮闘中です。幸い貯金もあるので、授業料の捻出には苦労しなかったみたいです。
↓ジョン・ジェイ・カレッジ。瀟洒なキャンパスですよねぇ~。
こうして社会人が学生に戻る例は、最近とみに増加トレンドにあるようですね。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙によると、2008年ベースで25歳以上の学生総数は200万人近くへ膨れ上がり、少なくとも過去10年間で最大になったそうで。リーマン・ショック後の景気後退でリストラが加速したことも、学校へ戻ってスキル・アップを目指す学生を増加させたことでしょう。
とはいえ、回転ドアのように学校入学は企業へ通じる扉とはいかないようで・・・。WSJ紙の調査では、1の求人に失業者は5.6人と、リーマン・ショック前の2人から悪化してるんですよ。また金融業界は当然ながら、業績悪化や規制強化などを受け門戸は狭くなり、IT関連もあおりを受けて縮小傾向にあったりしたわけで、スキルアップしても就職難は変わらずだったりするようです。
↓ところで、アメリカって回転ドア多いですよね。閉める必要性のなさがウケたのでしょうか・・。
まさに魔のデフレ・スパイラル・・・。米労働市場はイニシャル・クレームが示す通り確かに改善しつつあり、3月雇用統計・非農業部門就労者数は一部のブルなエコノミストで前月比+30万人との予想が出てます。しかし国勢調査のための臨時政府職員の採用が押し上げ要因とみられ、全米にジョブレス・リカバリーの影がさしている状況に変わりはありません・・。
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