2009年のNY市のマリファナ(ポット)所持による逮捕件数は4万6000件となり、過去2番目の高水準を記録したそうです。20年前にあたる1990年時点での1000人から急増したわけですね。人種別でみると、ラッパーのSnoop Doggのイメージ通りアフロ系が全体の45%を占めてました。次いでヒスパニック系が33%、白人系は10%程度となり、アジア系はごくわずかだったことが浮かび上がっています。
ただし、クィーンズ・カレッジで社会学者として勤めるハリー・レヴァイン氏は、アフロ系の立件件数は白人の7倍、ヒスパニックにおいては白人の4倍にあたることが原因と説明しております。アフロ系+ヒスパニック系の人口は合わせてNY市で半分を占めるに過ぎないにも関わらず、彼らで逮捕者の7割以上を占める背景が、ここにあるわけですね。
逮捕者のうち9割が男性で、そのうち多くが26歳以下だとか。またレヴァイン氏とNY市警のデボラ・スモール氏の研究では、マリファナ所持という軽犯罪取締りに、年間5000万から9000万ドルもの税金を充てこんでいることが分かっています。
↓そういやドレッドヘアの元彼と歩いていたら、ワシントンスクエアで「いくら?」と聞かれたことがありましたっけ。
何も軽犯罪法の費用削減ということでもないでしょうが、900億ドルもの財政赤字にあえぐNY州議会では、医療用マリファナの合法化に向け議論を進んでおります。NY州議会によると、合法化によって年間5億ドルもの歳入をもたらす見通しだとか。NY州健康委員会のトム・デュアン委員長(民主党・マンハッタン選出)も「ガン、HIV/AIDS、およびクローン病などの患者への救済案となる」と発言し、可決へ向け全面的に推進しております。
私は知らなかったのですが、どうも州議会では2度ほど可決していたんですってね。ただし上院で差し止められ、これまでは通過にいたっていなかったようです。パターソンNY州知事は同法案へのコメントを差し控えておりますが、今後の動向に注目です。ちなみに地元ケーブルTV局NY1のThe callという視聴者参加型の討論番組では、賛成派が多かったですね。NYもカリフォルニア並みに利用者が多く、我が家があるアパートでもたまに、マリファナの煙の匂いが漂う有様なんですよ・・・。禁煙者いわく、タバコより匂いが残りづらいそうですけど、結構鼻にきますぅ・・・。
↓ブルームバーグ市長、経験アリと語りながら合法化には反対スタンスです。
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