2000年以降、NYに滞在した夜遊びフリークの皆さまなら、きっと足を運んだであろうLotus。ご存知の通り2008年6月、リーマン・ショックが発生する3カ月前に姿を消しましたね。ミートパッキング・ディストリクトをNY随一のホットスポットへ押し上げた最大の功労者でしたが、Tenjuneをはじめとしたクラブの台頭に、あえなく白旗を掲げることとなったんですよ。クローズが決定した折には、ニューヨーカー誌も「The granddaddy of Meatpacking Night Life」と惜しんでましたっけ。ちなみに、Lotus経営者のDavid Rabin氏はNew York Nightlife Association の会長でもありました。
↓黄金時代にはUsherなどアーティストが連夜訪れ、日曜の宴はNY一との誉れも高かったですねぇ。
そういえば、フレンチ料理のFlorentも、ときを同じくしてミート・パッキング・ディストリクトでの歴史に幕を閉じました。ちょうど開店最後の夜にFlorentへ出かけたときには、セックス・アンド・ザ・シティで一世を風靡したオサレ酋長(番長はクロエ・セヴィニーへの尊称なので)、サラ・ジェシカ・パーカーも旦那サマのマシュー・ブロデリックやお友達とドラマそのまんまのスタイルでお食事してましたっけ。
↓何気ないデリのような店構えが、逆に毅然としてクール☆
Lotusの亡き後、しばらくBagatelle、Kiss and Flyなんかに足を運んでいたため、Lotusがあった14丁目10aveと11aveの間を通ることはなく。なので、跡地に新しい店がオープンしていたことも、露知らずでした。
かつてのLotusがあった場所へ足を向けたのは、閉店から1年半ぶりの2010年の1月でした。ヘッジファンド・マネージャーのお宅でハウス・パーティーした後、飲み足りないというわけで、ミートパッキング・ディストリクトへ繰り出したのですね。そこで連れて行かれたのが、ICrave 。Lotusの後継者でございます。
ICraveとは、Sushi Samba をはじめ、Tenjune 、Bagatelle 、Kiss & Fly などのミートパッキング・ディストリクトのハコを手がけた、ミスター・ミートパッキングと称されるLionel Ohayon率いる会社です。これが、そのまま店名になっているみたい。ICraveとはカジノ、Wホテルなど斬新なアーバン・クリエイティブ集団ですが、こちらの店内はマイルド・モダン。入ってすぐBARカウンターがあり、そこを抜けるとオレンジを基調としたレストラン・フロアが広がります。夕焼け色の店内はノスタルジックと言いたいところですが、若干野暮ったさがぬぐえませんな。手抜きした?
↓ICrave。渇望感を植えつけないインテリア。名前負け感が否めません。
さすがに2階は都会のメタリック・ジャングルのようなモードなムード。レストランを一望できるテラスのようなスタイルは変わらずで、スノップ気分で食事を味わう人々を見下ろせます。基本的にスツール+ハイテーブルなので、どっかり腰を下ろして落ち着くというより、背筋を伸ばしながら、グラスに唇を寄せる自分を見せびらかしたくなるかも。
↓スツールには、どっしり座るよりも腰掛けスタイルを目指したい。
とはいっても、やっぱりLotusじゃない!!!だから踊れない!!!!悪くないんですけどね、アルコールが身体を走ると身体を動かしたくなるので、ミートパッキング・ディストリクトで遊ぶのに、ここは選ばないなぁ~。
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