Twitter Shares Hit The Lowest As User Figures Disappoint.
ツイッター、ついに上場来の安値を更新してしまいました。
決算自体は、悪くなったのですよ。
取引終了後に発表した1-3月(第1四半期)決算で、純損失は1億3240万ドルとなり前年同期の2700万ドルから約5倍も拡大しました。とはいえ調整済み1株当たり利益はブレークイーブンとなり、赤字を回避。市場予想の3セントの損失より良い結果となりました。売上高も119%増の2億5050万ドルと、市場予想の2億4150万ドルを上回ったのです。
売上のうち、屋台骨の広告収入が前年同期比125%増の2億2600万ドルと寄与。特に携帯端末の広告が支えとなっており、全体の約80%を占めたといいます。広告効果を現す1000タイムラインビュー当たりの広告収入も、96%増の1.44ドルでした。海外部門も183%増の7000万ドル。広告収入のうち約28%を担っています。
4-6月期の売上高予想は2億7000万-2億8000万ドルとし、市場予想の2億7200万ドルより強い数字を示しました。調整済み利払い・ 税金・減価償却・償却控除前利益(EBITDA)は、2500万-3000万ドルを見込みます。
2014年通期は、売上高につき12億-12億5000万ドルとし従来の11億5000万-12億ドルから引き上げました。調整済みEBITDAは1億8000万-2億500万ドルと予想しています。
では、一体何が戦犯だったのかといいますと・・。
最大の敗因は、月当たりアクティブ・ユーザー数。1−3月期は、前年同期比25%増の2億5500万人だったんです。2013年10-12月期の30%増を下回ってしまいました。おまけにページビュー数に相当するタイムライン更新件数が15%増の1570億回と、こちらも2014年10−12月期の26%増から伸びを大きくせばめています。
ライバルのフェイスブックはというと、月当たりアクティブ・ユーザー数は1−3月期に前年同期比15%増の12億8000万人でした。2013年10−12月期の16%増と大差なかったことを踏まえると、いかにツイッターの数字が失望的かがご理解いただけるでしょう。
ツイッター株は落胆を隠せなかった市場関係者が売りを浴びせ、時間外取引で一時10%以上も急落してしまいました。上場以来の安値をつけた2013年11月25日の38.80ドルだけでなく、38ドルの大台も割り込んでしまう体たらくです。
さらに悪いことに、5月5日にはツイッター株4億8900万株のロックアップ(売却制限)が解除されます。同社幹部や従業員など、インサイダーが売り出すリスクをはらむというワケ。しかも今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や米4月雇用統計などマクロ経済イベントも相次ぎ、ツイッターは下値余地を試しそうです。
(カバー写真 : ayudaweb)
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