若手アーティストを筆頭に、足もと80sファッションが炸裂してますね。リアーナの肩パッド、レディ・ガガのケモノ柄ケープ、アンバー・ローズのフォト・シューティングなど・・・。あの病的なまでに強烈な色使いと、カラダのラインにおける暴力的なまでのアピールは、誰かを彷彿とさせます。・・・そう、アンディ・ウォーホールのミューズでもあり、当時のアート・ファッション界の風雲児だったグレース・ジョーンズ です。
↓このポーズのグレース、名前を知らない人でも脳裏に残っているのでは??
モデルとしてではなく、歌手、女優として領域を超えるアートの世界へ70年代後半に殴り込みした彼女は、ジャマイカ出身。両親に連れられてNY州に引っ越した後、まずはモデルとして大ブレークしました。個人的には、映画ブーメランでの怪演+フレンチのせいで、ハイチ人かと思ってましたけど・・・。特に映画では、007シリーズのA view to kill(美しき獣たち)でボンドガールにも抜擢されましたね。ちなみにこのときの主題歌は、わが愛しのデュラン・デュランが同名タイトルでリリースしましたっけ。
↓今でもデュラン・デュランのA view to kill 、i-Podに入ってますよ!!!
その彼女、61歳の現在でも現役で舞台で圧巻のパフォームを繰り広げており、かつて世界で最も前衛的だったアーティストに敬意を表して、レディ・ガガがデュエットの要請を行なったとか。しかし、さすが稀代のファッソン女王様、首を横に振って「Well, you know, I’ve seen some things she’s worn that I’ve worn, and that does kind of piss me off」、ムカつくだなんて切り捨ててました!イマドキの女子風に「kind of」がくっ付いているところにも注目です!いや~、芸術を愛するココロには若いスピリッツが宿るのですね、何だか勇気が湧いてくる、みたいな~。
↓確かにガガのコスチューム、グレース様と被っているパターン多しです。
↓ケモノ柄パターンでは、キテレツっぷりがブラボーなグレース様に余裕で軍配!
↓リアーナの場合、彼女がバルバドス出身だから余計に意識されちゃう。
↓ちなみにこっちがグレース様。
↓アマゾネスなリアーナ、可愛らしさが残ります。
↓ここまでの領域に達する、グレースだかなんだか身許不明!!!
↓カニエの彼女のアンバー・ローズ、グレースとはスタイルの格差が激しい!!
グレース・ジョーンズの象徴的ファッション・テイストが、80sリバイバルとともにクリエイターを触発しているのは、言うまでもなく。でも音楽といい、ファッションといい、アートといい、グレースが生きた80sを超えられない、と感じるのは私だけでしょうか・・・。
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