All’onda Takes Venetian Dishes To Next Level With A Japanese Twist.
ユニオン・スクエアから、わずか5分。13丁目の角を西へ折れただけで先ほどまでの喧噪は嘘のようにかき消され、レストラン「All’onda(アロンダ)」が見えてきます。
イタリア語で「波」を意味するこの店は、柱の据え付けから鋼色の金属板テーブルまで船を連想させるインテリア。席につく間、甲板を歩いているような錯覚にとらわれます。
シェフのクリス・ジャックルは海こそ渡りませんでしたが、食の巨匠マイケル・ホワイトが経営する地中海風フレンチ「Ai Fioli(アイ・フィオーリ)」のほか、和食「Morimoto(モリモト)」などで修行を積んだ人物。マルコ・ポーロがベネチアへ東の至宝を持ち帰ったように、経験を軸にベネチア料理に和のテイストを融合させます。
代表的な逸品は、こちら。ブカティーニ。
(出所 : Thrillist)
ウニのクリームソースと侮るなかれ。こちらのソースは、昆布、かつおぶしにパルメザンチーズを盛り込んだ出汁が使われているのです。作り方の詳細は、一見の価値あり。
出汁にパルメザンチーズという発想は、さすが。
(出所 : Eater)
ブカティーニのもっちり感に、豊潤なウニ、潮の香りがにじみ出るソース、そこへ舌にとろけるクリームが加わるとあって、テーブル越しに座る相手も忘れて恍惚としてしまいます。ただし、かなり濃厚ですから1人で完食するのは無理があるため、ご注意下さい。
ウニだけではなく、メニュー全体に日本の食材が数多く見かけることに本当に驚かされるんですよね。みそ、かつおぶし、海苔、そば・・。ベネチア料理に「和をもって貴しとなす」の精神をかけ合わせ、新たな領域へ引き上げています。同じ手法では、ウェスト・ビレッジの名店「Anissa(アニッサ)」に負けずとも劣らない技術に、脱帽です。
(カバー写真 : Johnmariani.)
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