パークアベニューにそびえ立つ摩天楼の向こうに、それはあります。
嫌みのない美しさをまとう長身の白人男性が白い歯をみせて、恭しく黒壇の扉の向こうへいざなってくれる。ミッドタウンにあるラグジュアリーな隠れ家。Covet でございます。
日曜のブランチ・パーティーで知り合ったミリオネアの方から、お誕生日会に招待されて出掛けたのが、このお店。ここはかつてAzzaと呼ばれたエクスクルーシブな会員制クラブだったんです。メンバーには、ジブラルタル海峡の向こう側にある国のプリンスをはじめ、大富豪が名を連ねておりました。
↓ジブラルタル海峡。いつかは渡ってみたいんです!!
最後に訪れた2007年、北アフリカの王室主催の酒宴に招かれて以来です。流れた月日の間に、リーマン・ショックという未曽有の危機がNYを襲撃し、その間にAzzaは閉店を余儀なくされました。その後、北アフリカの王室がこよなく愛しだサロンは、新たな装いで今年改めてデビューを飾ったというわけです。
マイアミのビジネス・タイクーンであるEric Milonが、Mansionの後に手掛けたプロジェクト。1階はレストラン、地下は1階からは想像できない広さを誇るラウンジが堂々と広がります。地下には以前と変わらず、ベルベット・ロープで仕切られた個室と、奥には金縁の輿を彷彿とさせるベッド型プライベートルームも備え付けられてございますよ。
↓MansionはM2 と名前を変えましたが、最近は落ち目状態。
レストランのメニューは、かつて地中海料理を提供していたAzzaと同じく地中海+フレンチに加え、和のテイストを融合。お友達を待つ間でに、ゆずをまぶしたほんのりピンクの塩で、ししとうをいただけますよ。他には定番のマグロのタルタル、ロブスターのブリュレなど、シーフードがお得意のようですね。
↓なぜかししとう。でもゆず塩でスケールアップ。
圧巻なのは、カクテル。3つ星ホテルでもお見かけしない、魅惑のオリジナル・カクテルが並びます!!このラインナップ、すべて制覇したい欲望を掻き立てる、垂涎の逸品。でも、ここのカクテルをすべて飲み干すにはフランクリン・ベンジャミンが何枚も必要です。1杯19ドル也・・・。
↓アペリティフをいただく前に、優美な味にひとくち含んだだけで酔っちゃいそう。
ミッドナイトを過ぎてからは、パーティー・タイムのはじまりです。ここでは、グレイグースは、いつものサイズではなくマグナム・ボトルでどうぞ。K=1000ドルクラスの饗宴を、どうぞお試しあれ。
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SATC、個人的にはSucka and the Circus