6月後半、トラスト・フォー・アメリカズ・ヘルスとロバート・ウッド・ジョンソン基金が毎年恒例の全米肥満調査 を公表しました。
調査では、最も大人の肥満比率が高かった州はミシシッピ州の33.8%、次いでアラバマ州とテネシー州で31.6%と、上位11位中の10位が南部の州が占める結果となりました。
グレイビーソースたっぷりのチキン、フライトチキン、マッシュ・ポテトなどなど、ラードや油をふんだんに使用した料理が多く、またBBQも好まれることから、必然的に肥満アダルトの比率を高めています。そんな料理をコーラ、スウィートティー、レモネードなど糖分たっぷりのドリンクで流し込むので、肥満度は倍増ですな。
↓こんな食事を毎日食べてたら、ゆうに体重100kg超えるでしょ・・。
さらに肥満比率が30%を超えた州は、前年から倍増の8州で、こちらもオクラホマ州以外、アラバマ、アーカンソー、ケンタッキー、ルイジアナ、ミシシッピ、テネシー、ウェスト・バージニアと南部がぞろりそろってます・・。
今回の調査では、50州のうち28州で肥満比率の上昇を確認し、逆に低下した地域はワシントンDCのみ。米国で肥満が深刻な問題と化しているかがうかがえるというものです。
肥満比率が最低の州はコロラド州。ロッキー山脈にウィンター・スポーツのメッカであるアスペンを有するせいか、19.1%と全米で唯一20%を割り込んでます。健康的な食生活への意識も高いことも、肥満を抑制する要因だとか。
↓アスペン。北米ではユタに続いて有名なスキー・リゾート地
それなら食生活への関心度が著しく高いNYではというと、こちらは36位。ビーチで水着を着用する頻度が高いマイアミを含むフロリダ州と同ランクとなってます。コロラドを下回らなかった理由は、フロリダとともに美食探求家が多く、かつ外食・社交的生活を満喫する頻度が高いことが上げられるでしょう。
肥満比率の上昇と財政悪化に伴い、NY州をはじめ多くの州で検討されているのが、ソーダ税。以下、私が仕事用に作成した過去記事です。
▽ソーダ税、全米各州で導入へ向け協議が広がる
「財政赤字の拡大にあえぐなか、全米各州でソーダ税の導入が前向きに検討されつつある。24日付けウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が伝えている。すでにワシントン州が12オンスにつき2セントの消費税を課しており、コロラド州でもノン・アルコール飲料の免税策が取り消しとなった。他に深刻な財政不振に陥るカリフォルニア州のほか、アリゾナ州、ニューメキシコ州、サウスダコタ州、カンザス州、ミズーリ州、ミシシッピ州、サウスカロライナ州、ミシガン州、ロードアイランド州、マサチューセッツ州、ヴァーモント州、そしてニューヨーク州でも検討中だ。
これに対し、コカ・コーラやペプシコなど飲料メーカーを代表とする米国飲料協会(ABA)は「財政赤字の補てんのため政府に資金を投入するもの」と指摘している。なおABAはロビー活動費として2009年に1890万ドル計上し、2008年の66.8万ドルから大幅に増加させた。州政府の財政赤字拡大とともに、ソーダ税の導入が必要視されたことがロビー活動費拡大の主因として挙げられよう。」
NY州でもパターソン知事が旗振り役となって、推進されています。個人的にはコーラですとか、全く飲まないのでどっちでもいいのですが、約90億ドルという赤字に直面するなか、可決する日も近いかも。
ちなみに肥満度合い、米国ではBody Mass Indexと言って、日本と同じく身長と体重の比較でみることが一般的なようです。ここで調べられますよ。BMIが18以下がアンダーウェイト、18.5-24.9がノーマル、25.0から29.9がオーバーウェイト、30以上が肥満と判断されます。ちなみに私は21.3でノーマルでした・・・。
以下は、ランキングです。
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NY州予算最終案は、もりもり増税案てんこもり~