NY州議会は6月29日、2011年度予算案の最終案を可決させました。これがコストカットと増税コミコミですごいんですよぉ~。州民に痛み分けを強いる、非常に厳しい内容です。 施行済みの増税で特出すべきは、タバコ税。1箱当たり2.75ドルから4.35ドルと、1.6ドル引き上げました。これにより、NY市税分を合わせたタバコ税は従来の4.25ドルから5.85ドルに増税され、ウォールストリート周辺でのマルボロ・ライト1箱の値段は約12ドルと全米で最高となってます。 ↓W街では最安のタバコでも11ドル。この下は8ドルって書いてた気が。 タバコ税の引き上げで、年間2.9億ドルの税収増が見込まれるようですが、一方でブルックリンに住む友人いわく「州外でタバコを購入したり、闇市を探したり、抜け道はあるからね~」と鼻白んでます。 タバコという嗜好品以外でも、増税の長い手が市民の肩に伸びつつあります。服飾・靴類を購入した場合、これまで110ドル以下であれば州からの消費税率4%は課されていませんでした。しかし10月1日をもって優遇策は中断されます。2011年3月末までの暫定措置となる見通しですが、適用は55ドルまでと引き下げられるんですよ。2012年4月からは、消費税免除の金額は110ドルへ修正される予定とはいえ・・・嗚呼、これでまたお洋服が買えなくなってしまいます、トホホ。消費税免除の中止によって、年間で3.3億ドルの歳入が見込まれるといいますが・・(涙)
搾り取れるだけ搾り取る気満々のNY州、恐るべし増税はこれだけで終わりませんよ。ニューヨークと言えば古くは「恋人たちの予感」から、最近ではメガヒット作「アイアン・マン」まで、映画のシーンに登場することで知られますよね。毎年公開されるハリウッド映画作品中、ほぼ一貫して20作品以上もの舞台に選ばれるほどの映画都市です。州政府、ここに着目。 ↓SATCのプレミア風景。課税前で、セーフでしたねぇ~。
喫煙者である私の日本人の同僚は、知らずにタバコを2箱買って、目を丸くした一人。施行前にタバコを買いに出かけたとき、売店主から話しかけたらしいんですが英語ができなんで「突然何か言われて分からなかったけど、わざわざ値上げを教えてくれていたんだなぁ」と振り返ってましたよ。
ニューヨーク映画・劇場・ブロードキャスティング市局(MOFTB)が発表したリリースによると、新規プロジェクトの撮影関連に対し、7月11日をもって300ドルが徴収されるんです~。撮影査定、撮影セット組み立て、撮影活動にわたって税金が掛かることになります。MOFTBのwebサイトでは「NY市の財政悪化のため」と断りつつ、製作側に理解を求めている。無料だった撮影費に300ドルずつの負担が強いられれば、制作コストを圧迫することは間違いなく、スクリーンからNYの風景を鑑賞する回数は減少しちゃったりして。
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