映画Milkをはじめ、同性愛者と言えば蜜月だったのは民主党。しかし、ここにきて変化が訪れています。
11月3日に行われた米中間選挙では、ご存知の通り赤い旋風が巻き起こったかのごとく共和党が地図を塗り替えました。今回の投票率は2008年の大統領選と比較し、若手や黒人層などマイノリティが圧倒的に低下したということは、以前にお伝えした通り。
しかし。投票率はちょっと別として。
本来ならリベラルに属する同性愛者での投票動向には、サプライズな傾向が見て取れるのです。CNNの調査によると 実は今回、同性愛者のうち31%が共和党に投票していたのです。2008年の米大統領選の19%から、大幅に上昇しておりました。
逆に言うと民主党へ投票したとの回答はブッシュ政権時の中間選挙時の2006年の80% に達していたといいます。それが4年後にはあえなく68%へ落ち込みました。個人的にも、意外な結果に目を丸くしてしまいましたよ。
↓レインボー・フラッグには、確かに青(民主党)だけでなく、赤(共和党)も含まれてますね。
知り合いの同性愛者はニューヨーカーとあって、やはり民主党に票を投じたと言いますが、分からないでもないと言います。彼らの間ではその美的センスをいかしてファッションやインテリアなど、いわばdiscretionary=必需品以外の分野であることも確か。さらに、傍若無人な乗客にキレて一躍全米で喝采を浴びたSteven Slaterのようにホスピタリティにかかわるお仕事のフライト・アテンダントも挙げられるでしょう。米雇用統計でも減少トレンドを続ける情報分野にも広がります。私の友人も、フライト・アテンダントやスタイリストです。
↓JetBlueのフィリップ・シーモア・ホフマン?のStevenさん。
もちろん、その他の分野で活躍している方々も多いですが、偏見だと指摘を受ける覚悟で言うなら、こうした職種に従事する彼らが、低迷する景気にウンザリするのも、むべなるかな、と思うわけであります。民主党はこのままマイノリティや若手の支持を失うだけでなく、同性愛者からもそっぽを向かれれば、2年後の米大統領選をはじめ、さらに劣勢に追いやられることになるかもしれません。
フランスの詩人Paul Geraldyは
「It is necessary to look like mutually to understand each other. However, it should be only a little different to love each other. 」
=理解し合うには似ているほうがいい、でも愛し合うにはちょっとばかり違っているほうがいいんだ
という名言を残しましたが・・・いやはやまさか共和党のようなちょっとどころではない違いが横たわる党を選んだことは、時代の流れを感じます。
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