国際サッカー連盟(FIFA)は2日、ワールドカップ開催国につき2018年はロシア、2022年はカタールに決定しました。2010年が経済発展著しい新興国VISTA(ヴェトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)の一角である南アフリカが務め、そしてBRICsにバトンをタッチし2014年はブラジルが開催。その次に、BRICsの一国であるロシアが選ばれた意味は大きいとみています。
2018年に名乗りを挙げていた国はイングランド、そして共催でスペイン・ポルトガル、オランダ・ベルギーと、ユーロ圏問題に揺れる国々だったことを踏まえると、なおさらです。
↓確かにユーロ圏で盛大なWカップ開催!って言われても余計な心配をしたくなるというもの。
2022年にはBRICsそしてVISTAにも含まれていない中東湾岸諸国カタールを選出した背景には、FIFAメンバーの胸中に先進国の成長・経済力に不安が潜んでいるかのようです。候補国だった量的緩和策第2弾(QE2)の実施に追い込まれた米国、ユーロ圏ソブリン危機の瀕する欧州圏の各国、そしてデフレに陥り失われた「20年」を経験するかもしれない日本のすべてが、選考から洩れていますもの。これまでの開催国の歴史を紐解いてみると、経済途上国でありつつもサッカー先進国の南米が開催国に選出されていましたが、その他の新興国が開催の大役を務めていなかったことが浮かび上がります。
あくまでも私見ですが、2010年の南ア大会でスポンサーがガラリと様変わりした点をお伝えしたとおり、やはりオカネの問題が背景にあるのではないでしょうか。FIFAの本部がチューリッヒ、欧州連合に加盟していない中立国とはいえ、ユーロ圏ソブリン危機という業火の真ん中にあるスイスにあることからも、憶測もとい想像の羽根が広がってしまいます・・・。
以下、過去のワールドカップ開催国
1930年 ウルグアイ
1934年 イタリア王国
1938年 フランス
1942年、1946年は第二次世界大戦のため中止
1950年 ブラジル
1954年 スイス
1958年 スウェーデン
1962年 チリ
1966年 イングランド
1970年 メキシコ
1974年 西ドイツ
1978年 アルゼンチン
1982年 スペイン
1986年 メキシコ
1990年 イタリア
1994年 アメリカ合衆国
1998年 フランス
2002年 日本・韓国
2006年 ドイツ
2010年 南アフリカ
2014年 ブラジル
2018年 ロシア
2022年 カタール
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