金融業界の皆様なら、ご存知ブレトン・ウッズ。米国のドルを基軸とし金1オンス=35ドルとする固定為替相場を決定したあの体制です。国際通貨基金(IMF)と、国際復興開発銀行(IBRD)、後の世界銀行が設立されましたね。1944年7月に開かれた会議に選ばれた場所、ニューハンプシャー州にある同名の地区の名前なんです。
このブレトン・ウッズは自然と原野が広がるだけに、コロラド州アスペンと並びスキーリゾートで知られます。夏もサイクリングやキャンプを楽しめるのですよ。ロッジも数多く並びますが、アメリカ人のエスタブリッシュメントが宿泊する場所がございます。それが、国際会議の舞台となったマウント・ワシントン・ホテル なんですね。
2010年のクリスマスは、職なしで時間にゆとりがあったので、このブレトン・ウッズにある歴史ある格調高いホテルへ出掛けました。結婚50周年記念を迎えるご両親とともに行く家族旅行に、米国に家族のいない根なし草の私をお友達が招待して下さったので、断るわけにはいきません。しかもブレトン・ウッズ体制がスタートしたメモラブルな場所に行ける機会なんて、なかなかございませんからね~。
↓雪化粧をほどこした尾根を背景にそびえるホテルと、ブレトン・ウッズの看板。
ホテルの入口に車をつけると、もちろんバレー・パーキング。エンジンを切らずに、ポンと鍵を係員に渡すだけで、あとはエントランスで待機するベルボーイさんが次々に荷物を取り出し、もちろん部屋までお届けしてくれます。わずか2泊3日だったにも関わらず、クリスマス・プレゼントなどを用意していたために、お友達の分も含めて6個は下らない総量だったので、非常に助かりました~。
1902年に開業したマウント・ワシントン・ホテル、当時のお金で170万ドル、現在の価値で換算して4000万ドル以上の資金を投入しただけに、今でもその荘重さは不変です。オフホワイトを基調とした室内は気品を漂わせつつ、訪れる人々の目を和ませてくれるのですよ~。
↓白雪に包まれた外の世界とは別に、オフホワイトの寛ぎの空間。
クリスマスど真ん中だっただけに、数々のデコレーションも、訪れる人々のイベント気分を盛り上げてくれます。なかには、、ヘンゼルとグレーテルを思わせるお菓子の家までございました!!
↓中に入れないのが残念~。子供がひっきりなしに訪れていましたっけ。
ホテルにはレストラン、BARが当然完備されてます。個人的には、その名もCaveというBARがなんとなくお気に入り。名前負けしない入口が目印です。意外に中は簡素なんですけどね。私が訪れたときも、ギターの弾き語りが聞けた程度で、アトラクション満載というわけではありませんでした。
↓Caveのエントランス。何だか入ってみたくなりません?
他にはスパ、フィットネス・ルーム、屋内・屋外プール、ミニ劇場などなど、数々の設備がございます。もったいなくもスキーやスノーボードの用意をまったくしてこなかった私ですから、リラ久ゼーションに身を任せたのは言うまでもなく。クリスマスの団らんを堪能するとともに、体内バッテリー・チャージに専念した休日となりました。というわけで今週は、ブレトン・ウッズで過ごしたクリスマス旅行記をお届けします!
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