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ニューヨークの最高峰、Top of the Standard②

by • February 5, 2011 • NightlifeComments (0)1975

エレベーターの扉が18階で開くと。

レトロなカーテンドレスをまとった、身長180cm近い美女が嫣然とお待ちかね。彼女たちの伸びやかな肢体だけでなく、受付からハドソン川の絶景がまぶしい。右側にあつらえたコート・チェックで上着を預けた後は、ボウタイにベストを羽織ったドアマンがおもむろに促すにまかせ、フロアへ足を向けます。

そこはタイムスリップしたかのような世界。シェイカーを振る折り目正しき制服をまとったバーテンダーのグラスの先には、まるでヘミングウェイやディートリッヒがたたずんでいるかのよう。ハリウッド爛熟期にあたる1930年代、著名人やスターが訪れたであろうサロンを思い起こさせます。中央にそびえたつ琥珀色のオブジェも、当時のアールデコさながら。カウンターに陣取る男女を、その煌きで紳士淑女へ変身させています。

↓銀幕のスターになった気分で、「これから犯すであろうあらゆる過ちに乾杯!」

My Big Apple

↓バーテンダーさんの制服も、古き佳きアメリカのムードを演出。

My Big Apple

NYが誇るホテル経営者兼不動産ディベロッパーのAndre Balaszが精魂込めて築いた最上階の城の名は、Top of the Standard 。2009年9月に幕を開いた当時はマドンナ、ジュード・ロウ、ジョン・ボン・ジョヴィとキラ星のごときAクラスのスターが一同に顔をそろえました。

一緒にいたフォトグラファーの友人も、その場の饗宴に列席する幸運に恵まれたそうな。著名人、セレブリティ、そして資産家が埋め尽くした当時、一人酔って大騒ぎした男性がいたんですって。まもなく現れたドアマン達に取り押さえられた男性は、「You know who you’re f*%king dealing with?」を皮切りに自分がいかに大物かをまくしたてたそうですが、あっさり退場させられたんですって。彼の前で、二度とここのドアが開けられることはなかったとか。どこかのヘッジファンドで働く男性だったと聞きましたが・・。当時のTop of the StandardはBoom Boom Roomという、身も蓋もない名前だったとはいえ、ここでは、お金は落としても品位を落としてはいけません。

↓一番左がAndre。NYではスタンダード・ホテルのほかSOHOのThe Mercer、LAではセレブの根城として有名なChateau Marmont、マイアミを含め合計7つのホテルを保有しております。

My Big Apple

ラウンジの魅力は、360度方位に広がるNYのパノラマです。もちろんソファ席はぐるい四方に配置され、2段式のスタンド型になっております。私はハドソンリバーを見下ろす席で腰を落ち着けたかったのですが、ウェイトレスの方からあえなく「Reserved」の言葉が。幸いなことに、すぐ一段上のテーブル席に腰をうずめます。ここからの夜景は、またあらためてご報告いたします・・。

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