Which Occupation Abuses Illicit Drugs The Most?
ストレス解消の特効薬は、人それぞれ。スポーツだったり、カラオケだったり、料理だったり、趣味に没頭する人々も多いことでしょう。その他、つい手を出してしまうのがアルコールやタバコという合法ドラッグ。アメリカでは2014年1月からコロラド州を皮切りにワシントン州でも7月にマリファナ使用が市民権を得ており、手軽にお買い上げできるようになりました。
合法に飽き足らず違法ドラッグに手を染める人々も少なくはなく、セレブリティがニュースのヘッドラインを飾ることもしばしば。日本でも音楽界のカリスマ、ASKA被告が逮捕されて激震が激震が走りましたよね。そんな芸能ニュースの影響で、ドラッグといえばクリエーティブな肩書きをもつ人々の専売特許といったイメージが先行しがち。そんな噂の真相に迫ってみました。
題して、職業別・違法ドラッグ使用率ランキング。米連邦政府下にある薬物乱用・精神衛生サービス機関が2002—04年に実施した調査は、30日以内に違法薬物を摂取したかどうかの回答を元に導き出されています。気になる結果は、以下の通り。
10位 庶務・総務 7.5%
9位 介護・医療サービス 7.7%
8位 ビル・メンテナンス 8.2%
7位 輸送・船舶 8.4%
6位 修理・設置・メンテナンス 9.5%
4位 営業マン 9.6%
4位 林業・農業・漁業 9.6%
3位 娯楽・デザイン・スポーツ・芸術 12.4%
2位 建設労働者 15.1%
1位 飲食関連サービス 17.4%
はい、クリエーティブ関連より飲食や建設関連の労働者に多かったんです。重労働の割に低賃金だったり、時間に不規則だったり、職が不安定だったり、ストレスが溜まりやすいのでしょうか。営業マン、対人サービス、庶務・総務以外、身体を使う仕事が目立ったのも特徴的です。
年収別でのランキングでは、深刻な闇が見て取れます。
ご覧のように、左から1)前月の違法ドラッグ使用率、2)前月のアルコールの大量摂取率、3)前年の違法ドラッグ利用率、4)前年のアルコール大量摂取率——いずれの面でも、トップは年収2万ドル(210万円)以下の低所得者層です。目の前の苦痛をかき消すために、ドラッグに救いを求めているのでしょうか。映画「ニュー・ジャック・シティ」でクリス・ロックが演じた少年プーキーの言葉、「やめようとしたんだ・・でも、ヤクはオレをずっと誘い続けたんだよ(I tried to kick… but that sh*t just be callin’ me man)」が思い出されてなりません。
(文中写真:Substance Abuse And Mental Health Service Administration カバー写真 : Alcohol and drug abuse)
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