Tesla

テスラCEO、最高値更新中の株価に警告

by • September 5, 2014 • Gossip, Latest NewsComments Off3180

Musk : Tesla Stock Price ‘Kind Of High Right Now’.

電気自動車(EV)大手テスラ・モーターズは4日引け後、世界最大のリチウムイオン電池工場「ギガ・ファクトリー」の建設地をネバダ州と決定しました。パナソニックと提携し、総事業費は50億ドルと言われています。

ネバダ州は、6500人の新規採用を計画するテスラに減税を含め12億−13億ドル相当のインセンティブを与える方針だとか。しかしイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、2020年までにEV生産台数50万という目標を掲げる手前「2017年に操業を開始することこそ重要」と発言。ライバル州が「もっと有利な誘致策を提案していた」ものの、ネバダ州政府が企業重視の政策環境を整備している点に着目し決定したと説明しています。

マスクCEO、ネバダ州のサンドバル知事(共和党)とがっちり握手。

Brian Sandoval, Elon Musk

ギガファクトリー建設地発表の他に、マスクCEOは株式市場にサプライズを与えました。最高値更新まっしぐらの株価に対し「短期的にみて、現状は高い水準にあるようだ(kind of high right now)」と注意を促したのです。思いがけない発言に反応し、テスラ株は本日3.0%安の277.39ドルで取引を終えました。

ただし、マスクCEOがテスラに対し警告を発したのは初めてではありません。2013年8月13日には、「マーケットは寛大だと思う」と言及していました。

またウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙と読者の指摘によると、2013年10月25日には「現状の水準は割高」とコメントし、約1ヵ月の間に約30%もの下落を招いています。当時を振り返ると、同年10月3日に第1弾のバッテリーをめぐる火災事故を確認し、同年10月28日には第2弾の事故が発生。同年7−9月期決算に泣かされ、同年11月13日にはカリフォルニア州フリーモントにある工場で従業員が負傷し、同年11月19日には米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)の検査が入りました。

今回も、株価調整の引き金となるのでしょうか。

(文中写真、カバー写真:AP)

Comments

comments

Pin It

Related Posts

Comments are closed.