東日本大震災があっても、ニューヨーカーは日本食が大好き☆

by • May 13, 2011 • Restaurant ReviewsComments (0)1139

さてさて、住み慣れた32丁目から引っ越し、クウィーンズの最西端ロングアイランド・シティに住んでおります。

↓引っ越し直前。段ボールの山に囲まれました・・・。

My Big Apple

新築で文句なし・・・と言いたいところですが、ひとつゆゆしき問題がありました。お風呂の浴槽の水道管の工事と掃除が行き届いてなかったのか、引っ越しで疲労困憊したからだをバスタブに浸らせようとお湯を貼っても、しばらく黄色いお湯がバスタブをむなしくうめるばかり・・・結局透明なお湯につかるのに、3時間はかかりました。トホホ。日本人ならではの問題ですけどね。

↓こんな石灰だかなんだかわけのわからない代物を発見したり・・。

My Big Apple

とはいってもNYモダンの髄を尽くした新築のアパートメント。駅から徒歩0分で、文句を言っては罰が当たります。もちろん、お引っ越しに当たり、2階にある管理会社の皆さんには、これからお世話になりますという意味で粗品を持って行きました。

選んだお店は、源吉兆庵 。優雅かつ繊細な日本の美と味わいで、管理会社のアメリカ人の皆様方を印象づけたかったのです。もうひとつ本音を言えば、実は私が住むアパート、賃貸物件ではないのです。分譲物件でございますから、日本人のワタクシとしては肩身が狭い気がするんです。だからこそ、格式高いおもてなしで、管理会社の皆様をよいしょしなければいけない気がしたんです・・。

49丁目と5ve近くにあるお店へ出かけて、オドロキました。午後7時前なせいか、高級和菓子店にもかかわらず、お客様がいらしたんです。しかもノン・ジャパニーズの方々が少なくとも5名は物色しておりました。おもしろいことに、それぞれ和の芸術作品ともいえるお菓子を眺めつつ、オーダーするときは勝手知ったる様子で次々オーダーしていき、お買い上げも50ドル程度、ポンと払っておりました。会員カードを持っていらっしゃる方もおりましたよ。

関心を持って尋ねると、常連の証券マンでした。特に奥さまが日本人ということはないのですが、日本に出張で行かれた時に触れた和の研ぎ澄まされた感覚を舌で味わった後、トリコになったそうです。私は彼が選んだ品、いわく「ミルクケーキ」を管理会社の皆様に送ることにしました。

↓通称ミルクケーキの日本名は「彩しらべ」、源吉兆庵ナンバーワンの売れ筋。

My Big Apple

東日本大震災の影響で、中国や韓国の日本スーパーでは客入りが減ったとの報道を聞いていたので、こうして日本のお店に人々が引き続き足を運んでくれる姿を見るのは、心強いばかりです。私はランチに41地丁目沿いに集中する日本スーパーに足しげく通ってますが、多少お弁当の品数が減ったとは感じても客入りが減ったとは認識してなかったんですよね。

ある日は、大笑いしちゃいました。スーパーZAIYAに入ろうとした矢先、出てきた白人の女性とぶつかったんです。アッと驚いたのは、その彼女がロシア人の知り合いだったこと。親友のベラルーシ人が紹介してくれた女性で、タイムズスクエアでなくて5aveにあるビルがオフィスとあって、ほぼ毎日ここに通ってるんですって。

野菜とお魚が入ったお弁当が買えて、お値段は7ドル周辺と経済的なため、彼女の大のお気に入りだそうな。笑えるのが、彼女は日本人の友達なんて私以外にいないんですよ。旦那様も生粋のロシア人ですからね・・・。日本の味が隅々にわたってニューヨーカーに浸透している証拠のように捉え、日本人であることの誇りを再確認した次第です。こんなことで・・・と笑われそうですが、海外に住んでいるとこんな小さなことで幸せになれるものなんですよ~。

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