うららかな日差しが心地よく、最近は週末に早起きしてブランチに出掛けることもしばしばです。ある日は陽の光に負けないレモンイエローをまとって、目指すはヘルズ・キッチン。リーマン・ショック前にラッシュを向かえたハイライズが立ち並ぶ新興住宅地ですな。
高所得者を呼び込むだけあって、レストランも充実しているのですよ。44丁目と10aveの角にあるその名も44 and X(読み方はフォーティーフォー・アンド・テンス)は、ブランチのラッシュアワーにあたる午後1時半頃になると、大変な混雑ぶりです。予約をとっていても、この日は15分ほど早く到着してしまったせいもあって、待たされてしまいました。
名前からしてシャレが利いたこのお店。待っている間に、思わず吹き出してしまいました。だってせわしく行き交うウェイターさんのTシャツ、前からみたら「Heaven」なんですけど、背中には「in Hell」って書かれてあるんですもの~。お手洗いが数々ものキャンドルが点っていて乙女チックだったり、店内のシンプルさと比較すると非常におもてなしの手厚さを感じます。
↓停止することなく、動き回り続けるウェイターさん。写真撮影に苦労しました。
ヘルズ・キッチンのヤング・エグゼクティブが集まるこちら、意外なことに男性が多いんです。お値段もそこそこで雰囲気も洗練された店内に集団の男性はフツーなら、ちょっと浮いちゃいますよね。しかし、彼らのファッショナブルなセンスと会話の間に舞う手入れの行き届いた指をみて、合点がいきます。そうそう、ゲイ男性の方が割合が比較的多めなのですよ。
観察してみると、ウェイトレスより断然多いウェイターの方々も、それらしきムードが。ファッショニスタなだけでなく美食家としての誉れの高い彼らなだけに、ここを選ぶのはむべなるかな・・。
肝心のお食事は、オーダーしてからまもなく運ばれてきてナイス。店員さんのマナーもお食事自体も、もちろん文句なく心地よくお腹を満たすことができます。ミートパッキングほどスノッブでも割高でもなく、またビレッジほどグランジでないところが魅力のヘルズ・キッチン。辺鄙な場所ながら、マンハッタンの新たなヘブンを名乗っても過言ではないかもしれません。
↓悪魔の尻尾のごとき、トライアングルのロゴが目印。
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