アメリカ人に対し、午前9時に出社して午後5時に帰宅するイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。しかし、アメリカ人って実はとっても働くことが好きなんですよ。考えてみたら、(単に私の勉強不足かもしれませんが)ジョブレス・リカバリーはてはジョブロス・リカバリーなどと、国民が政府に批判の矛先を向けた記憶はアメリカ以外にないような。
なにかにつけ、雇用だ失業率だと話題になるのも、イギリスから自由を獲得し独立した遺伝子のなせる業なのか。単純に「移民の国」なだけに、労働に対してフランス人のように「労働=苦役」といった概念も低い。Workの語源を調べると、興味深いことに、Workの語源は1500年前にさかのぼり、「wircan 」だったんです。それは「to operate and to function」を意味したんですって。
フランス語だと、「travail」=「or arduous work、 severe toil or exertion」ですもんね。全然違います。そりゃーフランス人のショップ店員さんの愛想が悪かったりするのも、いたしかたないかもですわ。
アメリカ人の労働に対するイメージを象徴するのでしょうか。格安旅行サイトのエクスペディアの調査 によると、2010年のアメリカ人の有給休暇は18日だったんです。このうち、実際に消化した休暇の日数、何日だったと思います?
↓バケーションと言えば、個人的にはビーチ・・嗚呼マリンブルーの海とたわむれたい!
実は
14日だったんです・・・。
これを金額に換算すると、アメリカ人の平均年収3万9208ドルを用いた場合、なんと!!!
670億ドル!!!
が宙に浮いてしまったことになるそうです・・・。
ヨーロッパ人はというと、これがさすがVacation~♪の国ですな。フランス人の有給休暇は38日で、実際の取得日数は35日。イギリス人でも28日中、27日を消化していたんですって。
我らが日本が入っていないではないか!と怒られそうなので、こちらのデータをご紹介しましょう。独立行政法人の労働政策研究・研修機構が利用した2006年の数値 では、製造業におけるアメリカ人の年間総実労働時間は1962時間。そのうち1733時間が所定時間内労働、229時間が所定時間外労働でした。
↓ウォールストリートの方々なんて、週労働時間が3ケタがフツーだったりしますもんね。
対して日本人はといいますと、年間総実労働時間は大台超えの2003時間。所定時間内労働が1794時間、所定時間外労働は209時間となっておりました。当然ながら、ぶっちぎりの1位。アメリカ人は日本人に次いで2位でしった。以下、3位以内のランキングです。
3位 イギリス人 総1874時間 所定時間内1749時間 所定外125時間
4位 ドイツ人 総1538時間 (所定時間内・外は記載なし)
5位 フランス人 総1537時間 (所定時間内・外は記載なし)
小売店動向をみても週末、特に日曜は完全クローズだったりするヨーロッパと比較して、日米は大抵文字通り開店しておりますもんね。労働に対するネガティブなイメージが低いだけに、日本人とともにアメリカ人も働くことに生きがいを感じる種族なのかもしれません。そういえば、私のお友達のカリビアン系アメリカ人も、2年間バケーションを取っていないと言ってましたねぇ・・。
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