前の会社のノン・ジャパニーズの同僚と、退職後初のお食事と相成りました。そのうちの一人のユダヤ系が、なぜか大の日本酒好きとあって、やっぱり和食をご所望。しかし私がお気に入りのENやら、本格和食の響屋、そして日本酒好きファンの多い酒蔵など、数々の和食レストランを攻略した彼なので、店選びが大変・・。というわけで、今回はブラブラ歩いていて、たまたま見つけた出来て間もない日本食レストラン和参 をチョイスです。
久々の再会の日は、あいにくの通り雨がシティを襲撃したのですよ。6月にしては、やや早いほうですね。夏が本格化する7月に入ると、夕立が訪れることはしばしばですが。ただしNYでは夕立というより、傘を容赦なく叩き潰す勢いの垂直殴りの激しい雨で、スコールに近いんですよ。
ドタキャンにならないかちょっと心配したものの、ユダヤ系アメリカ人とロシア系の元同僚たちはそろって待ち合わせを少し過ぎた時間にご登場。まもなくロシア系の麗しの奥さまでウクライナ系モデルの女性もやって参りました。私のお友達も合わせ、5人でわいわい久保田で咽喉をうるおしながら、ウニやらハマチのお刺身やら豚の角煮など、私はお気に入りの食材を味わいます。
↓嵐の後の静けさに、久保田をワイングラスでいただきます。ミニ・カラフルがスウィート☆
友人方は、コースをセレクト。2種類のコースはたったの35ドル、45ドルでとってもリーズナブルですから、お手軽に和食を楽しみたい方には、おススメです。
↓私好みのほど良い前菜サイズ。ちなみにメインの石焼きステーキも絶品ですよ。
ゆる~り和やかな食卓で、会っていなかった時間を埋め合わせていたところ、話題はロシア系+ウクライナ系の夫婦のペットに流れたんです。かわいらしいエピソードに微笑んでいたのもつかの間、突如ロシア系の彼いわく「そういえば、Richって蛇飼ってたんだよね?」とユダヤ系に話題を振りました。
一瞬頭にウルトラクイズのごとく(平成生まれの方には分かりませんね、ごめんなさい)、クエスチョン・マークが浮かび上がったんです。なにごと!!??と思うではないですか。
実はユダヤ系の彼が学生時代にフロリダで住んでいた頃、Python--ニシキヘビを飼っていたんですって。ニシキヘビの飼育はいたって簡単で、餌は1ヵ月に1回与えるのみ。ヘビは食べた分だけ成長するんですって。最初は1ドル以下で買えるネズミの赤ちゃんを与えていたところ、だんだん大きくなって最後は丸々と太ったネズミやらウサギを数匹、軽~くたいらげたといいます。挙句の果てに、直径10cm近く、長さ5mを超えるまで大きくなったんですって。
そんなある日の夏、事件が発生しました。当時学生だった彼は、夏休みを迎え当然のごとく長期バケーションを謳歌しようと、ヘビを残して旅に出掛けたんです。ガールフレンドと思う存分旅を満喫し帰宅した彼、かわいいヘビとの再会を喜び餌を与え、戯れたのはいうまでもなく。
しかし、旅の疲れのせいで居眠りしてしまったんですな。
はっとして目が覚めると、部屋にヘビがいない。ガールフレンドと必死で捜索するも、発見するのが困難なはずでないヘビは、忽然とその巨体を消してしまったんです。前日が、愛しのニシキヘビとの最後の逢瀬となってしまいました。
↓ここまで巨大でないとはいえ・・ニシキヘビが行方不明ってありえないです!!
それから1ヵ月後。
リーンと電話が鳴って受話器をとると、お父様の声が聞こえてきました。約150kmほど離れた場所に住むお父様は、おもむろに、こう語り始めたのです。
「近所で警察官が来て、大騒ぎになっていたんで確かめに足を伸ばしたら、ヘビが犬を丸のみしたらしんだよ。お前のヘビだな」
まさか・・・5mを超えるヘビとはいえ、1ヵ月で約150kmを踏破できるものですかね・・。彼は半信半疑だったものの、丸のみした後に射殺されたというニシキヘビを自分のペットと思い、諦めることにしたんだとか。共和党寄りの保守派な彼が、まさかそんなワイルドな一面を持っているとはつゆ知らず・・・箸を片手に、食べたものを私が噛むのも忘れて飲み込んじゃいましたよ。
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