リーマン・ショックから3年目を迎え、怒れる市民が立ち上がりました!
9月17日から、金融市場のメッカで「Occupy Wall Street(ウォールストリートを占拠せよ)」と題し、寝袋やらテントを用意し泊り込みで金融機関に対する抗議デモに打って出たんです。NY市警はリバティ・プラザからチェース・マンハッタン・プラザなど、金融機関の腐敗に鉄拳をかざす市民のデモに援護射撃するかのように、周囲をデモ向けに封鎖しました。
なぜ取り締まらないのでしょう?答えはブルームバーグ市長が明らかにしてくれております。いわく
「People have a right to protest, and if they want to protest, we’ll be happy to make sure they have locations to do it.」
→市民は抗議する権利があるので、抗議したければ我々は喜んで場所を確保する」
デモといっても平和的で、逮捕者は2人。しかも暴力沙汰で逮捕されたわけでもなく、単なる公務執行妨害だったといいますから、いかに静かなるデモだったかがうかがえるというもの。デモ参加者は組織した団体の予想2万人をはるかに下回ったとされており、振り上げたこぶしは、いとも簡単に下ろされたことが分かります。月曜も継続したようですが、いったいどれだけのデモ参加者が金融機関で働く社員の足を止められるんでしょうか。
↓映画「V for Vendetta」のマスクをかぶって参加する人も。
デモは、エジプトのムバラク政権を崩壊させる力を担ったソーシャルネットワークが機能したようです。シカゴで発生したベトナム戦争反対の抗議活動をもじり「アメリカの怒りの日」と銘打って、金融機関が米国を崩壊させたと糾弾しておりました。
メディアでも多く扱われていましたが、週末に会った私の友人方はどこ吹く風。デモ震源地ウォールストリートに建つドイツ銀行勤務のクレジット・デリバティブ・トレーダーも、JPモルガン・チェース勤務の債券セールスも、デモの話題にはまーったく触れてませんでした。デモで何が変わるというわけでもないためか、金融マンはいたって冷静でしたよ。
↓失業率が9%台では、不満が鬱積するのも当然ですけどね。
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