Wホテルをあとにして、いざ車を西へ走らせます。人の波と光の洪水を掻き分け、65丁目はブロードウェイへ到着。NYの栄えあるランドマークのひとつ、リンカーン・センターで車を後にしました。
リンカーセンターの右手に曲がり、パラッツィオを抜けると、三角錐のグリーンアウェイが目に飛び込んできます。まるでスタートレック2011年版の宇宙船に思いつきで創られたようなお庭に、数人が腰を下ろし、数人は寝転んで秋の宵の口を楽しんでおりました。でも、草原に足を踏み入れるのは、まだ。ガラス扉の奥にある、シンプルリッチの薫り高いレストランが待っているからです。
↓青々とした草原の下に、レストランがあるなんて!
レストラン、リンカーン でもみ上げが矢印のごとくシャープに仕上がった男性に恭しく迎えられ、ブース型の席に通されます。ざっと店内を眺めて、驚いたのはそのきめ細やかなサービス。6人席のテーブルにメインディッシュをしずしず献上したウェイターの数は、きっかり6人!1人が2皿、3皿を持って参上するような曲芸は、ここではタブーのよう。一人ひとり、テーブルごとの心行くまでのサービスが届けられます。充実したおもてなしに、味への期待も急上昇です!
↓ダイニング自体も、白とガラスを貴重に極限のミニマル・エレガンス。
キッチンも、シェフとオーナーの自信を大いに証明してくれます。完全ガラスで仕切られたオープンキッチンは、料理をする姿から手さばき、そして戦場となるキッチンの逐一までさらけ出します。それでも、鮮やかなソースの色、弾む肉、反射するフライパンの光が、それぞれアートのよう。
↓こんなキッチンから差し出される料理なら、間違いない!!
イタリアンながら、アペタイザーはニューヨーク風味満載でトラディショナルというよりフュージョンの味わい。赤々と照る生のマグロは、お寿司にしてもおいしそう!!脂肪が少なめなのが残念でしたが、弾力性のあるマグロの肉は、やっぱり魅力的。プロシュートも上品な、絹のごとき仕上がりで、すでに満足満足。予想外に前菜から大皿だったことも、サプライズでした。
メインディッシュのストライプ・バスは口の中でほっこりと転がり込むだけでなく、サイドディッシュが心憎い。バターがたっぷり、黄金色に輝く・・ニョッキ!!!あまりに心を奪われて、写真にその煌々とした姿をとどめることすら、忘れてしまいました。口に放り込むと、じんわりバターにパスタの甘みがとろける~!!!ここに来て、ニョッキを食べないと、絶対後悔しますよ!!!
↓光沢ある味に完全に耽溺です。写真はイメージで、トリュフはついてきません。
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