おうちでまったり、映画タ~イム。今宵は我が家のコレクションのなかから最新コメディにしぼった結果、「Horrible Bosses (邦題;モンスター上司)」をチョイスします。この映画、公開した7月以前から、近所の周囲のビルボードを飾って大々的に広告してたんですけど、あまりに粗雑なポスターに、TVシリーズかと勘違いしちゃったほどでした。
↓上段の俳優は誰もがご存知・・・のはずのA級スターですが、あまりにも簡素なポスターでしょ。
個人的に、久々に何も考えずにスカッと笑えたおバカ満開の映画で、私は満足でした~。主演の男性仲間3人のが抱える悩みは、尋常でないほど意地悪、セクハラ全開、ドラッグ中毒なそれぞれの上司。一人ひとりの上司が、人権侵害・極悪非道の限りを尽くすのですよ。上司の悪行に耐え切れなくなった3人は業を煮やし、力を合わせて上司に反旗を翻すことを決意するというストーリー。ケビン・スペイシー演じる投資会社の根性ひん曲がり上司の決めゼリフが「Life is marathon..You can’t win a marathon without putting some bandaids on your nipples! 」ですから、どれだけ爽快なおバカ加減か理解できるかと。
この映画のチープシックっぷりと対をなすのが、ポスターをご覧のとおり脇を固める俳優陣の豪華絢爛さ。主演の俳優陣も映画「ハンコック」でアカデミー賞女優のシャーリーズ・セロンの夫役を演じた、ジェイソン・ベイツマンですし、サタデー・ナイト・ライブでもレギュラー出演し人気ドラマ「マッド・マン」に出演するセクシー女優、ジャニュアリー・ジョーンズが顔をそろえます。しかし、脇はといえば・・・。
いきなりコークヘッドの上司の父親がドナルド・サザーランドだったり、3人トリオが雇ったヒットマンが、「ファンタスティック・4」のあの人だったり、殺人請負人の黒人が「エニー・ギブン・サンデー」でフットボールのクォーターバックを演じたこんな俳優だったり・・・。観ているだけで、飽きません!!
↓最初は、中央のこの方が最初誰だか判別つきませんでしたよ。
映画を観ながら、どぎついなーと感じたのは、リーマン・ショック後に失業した男性の登場する場面。6桁の給料を稼いだ彼が、今では口にするのもはばかるお仕事に従事してるなんて・・まーストーリー的にはオチにつながるので、アリなんですけどね。
↓口にするものはばかってしまうといえば、ジェニファーの体当たりセクハラ上司もドキドキもの。
ただ・・・むしろ脇役の絢爛たる俳優陣が、ちょっと悲しくなったり。ハリウッド・シーンも、リーマン・ショックの波をもろにかぶったことを感じられます。だって最新の興行収入、1位の作品ですら2000万ドルに届かないこともままあるんです。良いシナリオに恵まれず、あるのはSFとリメイクばかり。ミリオンダラー俳優陣も仕事にあぶれ、カメオ的な役しか、ありつけないのか・・・なんて、ちょっと大笑いした後で考えさせられました。ちなみにこの映画は製作費が3500万ドルのところ、公開初週が2830万ドルなので、十分モトがとれてますよ。
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