お次は麻布十番にひっそりたたずむ、お寿司のまつ勘。ご招待いただいた方から、「ベルギー人のグルメが絶賛したお寿司屋さんですよ」と太鼓判をいただいていただけに、期待で膨らむ胸とは対照的にお腹はスカスカにしていざ、麻布です。
実は麻布十番と聞いて、小躍りした私。東京生活の5年間、麻布十番に住んでいただけにこの辺りを歩く機会をもてたことが、とってもうれしかったんです。思わず渋谷から、かつてのように新橋駅行きのバスに乗り、恵比寿と広尾を経由し、山王ホテルを斜めにみながらやって参りました。30分早めに到着し、20代の頃にお世話になったアパートをはじめ、散策。馴染みのBARが何軒も店閉まいしていたことを発見したのは、心がチクリ痛みましたが、これも7年という月日流せる業ですね。
まつ勘は表通りから少し通りに入った、隠れ家的な趣き。でも昔からある風情のガラガラ扉を開いた空間は、街角のお寿司屋さんという親しみにあふれる一方で、銀座の高級寿司屋の大将が満を持して開いた貫禄がみなぎっています!
おつきだしに、魚の骨(どの骨か忘れてしまってごめんなさい)に、かわいらしいお芋さんが登場。ご招待いただいた方から、「海老芋ですよ。関西で有名じゃありませんか?」と教わって、赤面です。調べたところ、ご指摘どおり京都で取れる里芋の一種なんですね。実は子供の頃、里芋が苦手で勉強が足りておりませんでした。今では、なぜ里芋が嫌いだったのかは不明なんですけどね。
↓とっても可愛らしい。食べるとほっくり朴訥な味。
お酒を飲みたかったせいで、ついついお造り系に目がいってしまった私。カンパチやら甘エビに我を忘れた後に、大将のお勧めで眼前に現れたのは、鰹でございます。艶っぽい赤に、完全ノックアウト。口に入れるのがもったいないくらい~、と言いながら、さっさと平らげましたけどね。
↓アメリカ人も悶絶した、ルビーのごとき輝き。
本日のデザートは、こんなお話。今マーケット関係者が避けては通れない欧州ソブリン危機につき、話題に上がっていたドイツのユーロ脱退について「当時コール独首相は、ミッテラン仏大統領に東西ドイツ統一を認めてもらう代わりにユーロ圏の樹立を図った意味合いもあるため、脱退はありえない」との説明を賜りました。ご指摘どおり、いまとなってはドイツのユーロ脱退の観測は、立ち消えてしまったようです。
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