1月12日の映画批評家アウォードで幕を開き、1月15日のゴールデン・グローブ、1月29日の映画俳優組合アウォード、そして大本命2月26日のアカデミーでグランド・フィナーレを迎える映画アウォードの季節がやって参りました。
というわけで映画アウォード直前に映画アウォードの試金石であるゴールデン・グローブ・ノミネート作品を通じ、勝手にひとこと辛口批評です!!以下、お楽しみ下さい。
■助演女優賞ドラマ部門
グレン・クローズ – 「アルバート・ノッブス(Albert Nobbs)」
→TVドラマ女優としての活躍が目立つとはいえ、グレンは「危険な情事」そのままに強面でドラマにピッタリ。
ヴァイオラ・デービス – (ヘルプ~心がつなぐストーリー~(The Help)」
→「食べて、祈って、恋をして」を始め、白人女性の親友キャラが多いイメージ。アフロ系らしい目鼻立ちの大きさのなせる業か。
ルーニー・マーラ – 「ドラゴン・タトゥーの女(The Girl With The Dragon Tattoo)」
→NFLのNYジャイアンツやピッツバーグ・スティーラーズの創設者を曽祖父にもつ、根っから大富豪のお嬢様ですね。ソーシャライトからハリウッド女優への変身は、金髪と黒髪でみせる彼女自身の落差の激しさに匹敵します。
メリル・ストリープ – 「マーガレット・サッチャー~鉄の女の涙~(Iron Lady)」
→この人については、嫌味も皮肉もなんら出てきませんよ。スキャンダルの一点の染みのない大女優さんです。
ティルダ・スワントン – 「少年は残酷な弓を射る(We Need To Talk About Kevin)」
→中世というか中性か・・次元や性別を超えたアンドロギュノス。実生活は60代の男性と20代の男性を手玉に取る妖女で、見た目そのまんまの奇奇怪怪ぶりです。
ティルダ、常識や年齢も関係なし!!超絶なる存在は天使や悪魔も恐れをなす?
■助演男優賞ドラマ部門
ケネス・ブラナー – 「マリリン 7日間の恋(My Week With Marilyn)」
→90年代前半は監督・俳優業をこなしヒット連発だったんですが。エマ・ワトソンとの離婚でツチがついたと勝手に思い込んでみる。
アルバート・ブルックス – 「ドライブ(Drive)」
→ライアン・ゴスリングが主演したのも意味不明でしたが、アルバートの顔をみたときは絶句でした。ちょっとショック・・。映画とともにワケわかめ~。
ジョナ・ヒル – 「マネーボール(Moneyball)」
→はははは、根は優しいけどおデブなキャラ全開だったジョナ、出世しましたね。
ヴィゴ・モーテンセン – 「ア・デンジャラス・メソッド(A Dangerous Method)」
→この人は知り合いに似ているので、いかんともしがたい・・・。
クリストファー・プラマー – 「人生はビギナーズ(Beginners)」
→いくつになっても色気たっぷりのクリストファー。絶対今でもフェロモン全開ですよ。
御年82才なのに、クリスのこの男っぷりはお見事!!
■主演女優賞コメディ部門
ジョディ・フォスター – 「おとなのけんか(Carnage)」
→どん底転落俳優メル・ギブソンと主演した映画「The Beaver」を視聴したときは、よっぽど仕事がないのかと心配しましたよ、ジョディさん!!
シャーリーズ・セロン – 「ヤング≒アダルト(Young Adult)」
→南アの宝石シャーリーズ、もう体重を増やす体当たり役は封印でしょうか。
ミシェル・ウィリアムズ – 「マリリン 7日間の恋(My Week With Marilyn)」
→「ブロークバック・マウンテン」など出演映画での印象がかなり薄いし、マリリンにも見えない。
ケイト・ウィンスレット – 「おとなのけんか(Carnage)」
→「タイタニック」でぽっちゃり体型を揶揄されたからか、以降はスマート・シェイプを維持。そのせいかおでこのシワが痛々しいです・・。
クリステン・ウィグ – 「ブライドメイド(Bridesmaids)」
→サタデー・ナイト・ライブ出身の女優さん、彼女のハジけっぷりは見事でベッドシーンも痛快!
いま私が大好きなコメディ女優の一人。嫌味のなさが何より魅力的!!
■主演男優賞コメディ部門
ジャン・デュジャルダン – 「アーティスト(The Artist)」
→ジャン・ギャバン?ジャン・バルジャン??うーん、ショーン・コネリーの渋さにマシュー・ブロデリックの子供っぽさが交錯してますね。
ブレンダン・グレッソン – 「ザ・ガード(The Guard)」
→いかにもアイルランド人なおじサマ。ファミリーネームが「ジェームソン」に見えて仕方ない・・。
ライアン・ゴスリング – 「ラブ・アゲイン(Crazy, Stupid, Love)」
→「タイタンズを忘れない」ではスネ夫キャラでしたが、いまや押しも押されぬセクシー+演技派スターなんですねぇ。
オーウェン・ウィルソン – 「ミッドナイト・イン・パリ(Midnight In Paris)」
→「ウェディング・クラッシャーズ」のキャラそのまま、大人になりきれない大人の典型。ケイト・ハドソンとの別れの後の自殺未遂を経て、いまとなってはお父さんです!
ジョセフ・ゴードン=レビット – 「50/50」
→この人は「5」と「ゼロ」に縁がありますね。そうです、「サマーとの500日間」の彼。バットマン・シリーズやら「インセプション」の大作にも出演しているのに、インディーズっぽい作品の印象が強いんですよね。
「サマーとの500日間」で共演したゾーイーとは、歌仲間で今でもつながってます。
■主演女優賞ドラマ部門
ベレニス・ベジョ – 「アーティスト(The Artist)」
→父親がアルゼンチン人なだけに、フランス人ですがラテン的マンマなムード。
ジェシカ・チャスティン– 「ヘルプ~心をつなぐストーリー(The Help)」
→「ザ・デット」や「ツリー・オブ・ライフ」の女優さんは、モノクロが似合いそう。
ジャネット・マクティア– 「アルバート・ノッブス(Albert Nobbs)」
→グレン・クローズ世代のベテラン女優さんです。
シェイリーン・ウッドリー– 「ファミリー・ツリー(The Descendants)」
→まだ20才そこそこ・・・の割りに貫禄あります。
オクタビア・スペンサー – 「ヘルプ~心をつなぐストーリー(The Help)」
→アフロ系のメイド役など、タイプキャストが多い彼女。受賞してほしいな・・。
まだ40歳そこそこながら、エディ・マーフィーばりの芸歴をもつ一方、メジャーな賞には見放されっぱなしでした。
■主演男優賞ドラマ部門
ジョージ・クルーニー – 「ファミリー・ツリー(The Descendants)」
→この人が父親役っていうのは・・・演技力があってもゴシップが先にたっちゃいます。
レオナルド・ディカプリオ – 「J・エドガー(J. Edgar)」
→レオ作品の割りに、話題にもなーんにもなってなかった・・。
マイケル・ファスベンダー–「Shame」
→「イングローリアス・バスターズ」の彼は、アイリッシュ・ジャーマンです。同い年なんすね・・。
ブラッド・ピット – 「マネーボール(Moneyball)」
→透明感のある演技が光るものの、賞には見放されっぱなし。今年こそは!?
ライアン・ゴスリング – 「スーパーチューズデー~正義を売った男(The Ides Of March)」
→いい大人になりましたよね~。6パックですし、そりゃー彼エバ・メンデスもイチコロでしょうよ。
■監督賞
ウッディ・アレン – 「ミッドナイト・イン・パリ(Midnight In Paris)」
→運動しないで長生き、を地でいく名監督さんです。
ジョージ・クルーニー – 「スーパーチューズデー~正義を売った男(The Ides Of March)」
→監督業もこなすマルチタレントは、政治に進出するのではと囁かれて久しい。
シェル・アザナヴィシウス・ – 「アーティスト(The Artist)」
→作品のアイデアがすばらしい!
アレクサンダー・ペイン – 「ファミリー・ツリー(The Descendants)」
→韓国系アメリカ人であるサンドラ・オーの元ダンナ。ユーモアのセンスも多様化してます。
マーティン・スコセッシ – 「ヒューゴの不思議な発明(Hugo)」
→スコセッシがファンタジーか、と感想をもったせつなに「シャーク・テール」を思い出して納得。
「シャーク・テール」でもゲジゲジ眉で、スコセッシ監督なのは一目瞭然。
■作品賞コメディ部門
「50/50」
Summit Entertainment and Mandate Pictures; Summit Entertainment
→ラストがあまりにもハリウッド映画的だったのが残念。日本映画なら・・・フランス映画なら・・・とついつい勝手にラストを書き直したくなる。
「アーティスト(The Artist)」
a La Petite Reine – Studio 37 – La Classe Americaine – JD Prod- France3 Cinema – Jouror Production-uFilms coproduction; The Weinstein Company
→個人的にはヒジョーに気になるものの・・・ダウンロードを待つのみ。
「ブライドメイド(Bridesmaids)」
Universal Pictures, Relativity Media, Apatow Productions; Universal Pictures
→シングル女性必見!!!男性も抱腹絶倒のかっ飛ばし満塁ホームラン映画です。
「ミッドナイト・イン・パリ(Midnight In Paris)」
A Mediapro, Versatil Cinema & Gravier Production; Sony Pictures Classics
→オーウェンとレイチェル、「ザ・ウェディング・クラッシャー」の再現でもありますね。
「マリリン 7日間の恋(My Week With Marilyn)」
The Weinstein Company; The Weinstein Company
→ミシェルのマリリンを2時間正視できるか、それが知りたい。
マリリンのチーズケーキっぽい、むっちり感は微塵もなくて残念この上なし。
■作品賞ドラマ部門
「ファミリー・ツリー(The Descendants)」
Ad Hominem Enterprises; Fox Searchlight Pictures
→11月公開と、賞レースを意識した公開が憎い。
「ヘルプ~心がつなぐストーリー(The Help)」
DreamWorks Pictures, Participant Media; Touchstone Pictures
→アフロ系女性から「お勧めよ」なんて聞いたことは一度もないです。
「ヒューゴの不思議な発明(Hugo)」
Paramount Pictures presents a GK Films Production; Paramount Pictures
→斬新なコメディ映画「ボラット」のサーシャ・バロン・コーエンも出演し、配役からして楽しめます。
「スーパー・チューズデー(The Ides Of March)」
Columbia Pictures, Cross Creek Pictures, Exclusive Media Group, Crystal City Entertainment; Sony Pictures Releasing
→やっぱり3月15日=カエサル殺害の日というタイトルは、本邦公開としては分かりにくいか・・。
「マネーボール(Moneyball)」
Columbia Pictures; Sony Pictures Releasing International
→主役に「ブラピをもってくるなんて、本人と違いすぎる」とからかわれてましたっけ。
「戦火の馬(War Horse)」
DreamWorks Pictures; Touchstone Pictures
ゴールデン・グローブの司会は、去年に続きリッキー・ジャーベイスです。あれだけブラック・ジョークを批判してたのに・・・外国特派員協会も非難の矛先を向けたにも関わらず、呆気なくこぶしならぬペンを振り下ろしたんですね。話題性と視聴率という甘い誘惑に、耐えられなかったのかしら。
リッキー兄さん、まさかの2年連続ホスト!!今年はどんな毒舌を披露するのかしら。
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