マクドナルド1月小売売上高、立派な数字でしたね~。
「マクドナルド1月既存店売上高は、前年同月比6.7%増とアナリスト予想の5.8%増より強い結果となった。特に米国で一口サイズのチキンマックナゲット「マックバイツ」を販売した結果、7.8%増となって売上をけん引している。さらに米国では店舗のうち4割が24時間営業で、売上に寄与した。
欧州では4.0%増と、予想通り。欧州ソブリン危機の余波が安価なファストフードにも押し寄せ、アナリスト予想を超えられなかったもようだ。アジア・アフリカ・中東では7.3%増とこちらは予想の6.0%増を上回った。
なおマクドナルドは、2012年に14.5億ドルを投じ店舗の改装を行う。すでに、米国の一部やフランスなどで改装済み。かなりモダンな基調で、子供から学生、ファミリーだけでなく大人が楽しめるスターバックス風のデザインが好評を博している。」
文章最後のグレーの文字に注目して下さい。
すでに渋谷に「新世代デザイン店舗」と銘打ち、マクドナルドといえば、赤と黄色を基調としたプラスチック感満載のお店からクールとモダンなインテリアへ変貌を遂げました。そう、まるでスタバのような変身を、驚きをもって迎え入れたことは記憶に新しいですよね。2012年も14.5億ドルをつぎ込み、全米を中心に改装の快進撃を続けます!
↓イタリア店舗は、2008年からご覧のスタイルへ生まれ変わりました。
今度はというと・・・マクドナルドに「プレミアム・コーヒー」でお株を奪われ、スタイリッシュかつソフィステケートなデザインで牙城を崩されつつある、スターバックスが反撃です!!
スターバックスは、本社があるシアトルに2010年から開始したアルコール販売の拡張を決定しました。地元のシアトルでは現在5店舗、ポートランドへも1店舗広げた後、西海岸北部を脱出し西海岸南部へ飛び出します!さらに真冬にはマイナス20度まで落ち込む極寒の地イリノイ州シカゴ、熱気と湿気が尋常でない通称ホットランタのジョージア州アトランタまで手を伸ばすのです。
スタバで買えるアルコールは、ビールとワイン。ビールは5ドル、ワインは7ドルと9ドル也。アルコールをラインナップに加えただけでなく、お酒のお供にフルーツ+チーズ、フォカッチャもそろえました。仕事帰りの一杯から、ディナーを楽しんだものの飲み足りないときなど、需要はありそう。しかもアルコールの利益率は75%といいますから、まさに濡れてに泡といっても、過言ではありません。
一方でビジネスとしては、アルコール販売にかかる免許、保険、バーテンダー採用など、難関も待ち構えております。地元の反発も、大いに予想されます。最近赤ちゃんを産んだばかりのスイス系アメリカ人も、「I would not be happy about that!!」と異議を唱えてました。安いだけに誰もが利用しやすいとなれば、どんな人が近所に集まるか分かったものではないですから・・・不安を感じるのも、むべなるかな。
ワタクシが32丁目と5aveに住んでいたとき、深夜営業のマクドナルドが徒歩1分内にございました。週末は朝まで遊んでおりましたが、危ない目に遭遇したことは毛頭ございません。深夜営業に反対しようとは思いませんし、スタバのチャレンジも、野心的で興味深いと思います。ただし、アルコールを販売する必要があるのかどうかは疑問。だってNYのBARには大抵、入店する前に年齢をチェックする屈強なドアマンが立ちはだかってますからねぇ。日本人としては、上陸してから店舗内で禁煙を徹底したのになぁ、と矛盾を禁じえなかったりします。
スタバは売り上げ増加だけに尽力しているわけでは、ありません。Opportunity Finance Network(OFN)とコラボして、リストバンド販売を通じてアメリカの労働市場をテコ入れしました。「indivisible」という名の1個5ドルのリストバンドを買うと、自動的にOFNが運営する創設したCreate Jobs for USA基金に寄付され、地域開発金融機関に届けられます。地域開発金融機関が地元の中小企業や非営利団体を中心にサポートし、雇用維持・創造につなげるというもの。
もちろん素材も100%メイド・イン・USA。星条旗をモチーフとした赤、青、白の紐はロードアイランド州製、真鍮のヒダはフロリダ州製、そして「indivisible」の文字と星が刻まれた亜鉛合金は、カリフォルニア州製です。スタバでリストバンドを見かけ始めた2011年11月頃から、リストバンドを店舗意外で目にした記憶はありません。とはいえ、すでにリストバンドを作成した時点で雇用を助けたことは、間違いないでしょう。
↓USAの誇りをかけた、気合いと根性のリストバンド。
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