NYで大流行中の伝染病、それが5月病。
英語でApril Showers May Flowers(4月に雨が降り、5月に花開く)という言葉があるように、雨が多いせいなのでしょうか。今年の4月は、特に急速の魔の手はあちらこちらへ伸びている気がします。ウォールストリートだけでなくファッション、デジタル・アート、ホスピタリティなどなど、あらゆるセクターに勤務するワタクシのお友達が目下、転職を検討中。転職理由のナンバーワンは超過勤務で、次に上司への鬱屈が挙げられています。3位には業務への倦怠感がきてましたね。他にはもちろん給与への不満、会社への不信感、評価体制へ悲嘆などがございました。
↓働いている限りついて回る、仕事のストレス・・・。
このなかでも深刻なのは超過勤務。クレジット・デリバティブのセールスだったD銀行のアメリカ人は、毎晩午後11時を超える労働時間に嫌気がさし、元上司の誘いを受けてヘッジファンドの新天地へ飛び立ちました。最初は派遣だったため残業手当がついたものの、正社員になると残業代なしでアリのように働かされ、自分の時間がなくなったことに失望した結果です(ちなみに日本の勤勉な労働者の方々は、オーバーワークが普通ですが・・ここはアメリカの話ということでお赦し下さい)。
オーバータイムだけではありません。金融業界だけでなくホスピタリティからファッションでも共通して聞かれるのが時間の問題ではなく作業量の多さです。皆さん口をそろえて、「1人で3人分の仕事をしてる!!」と不満をぶちまけてくれますよ。ウェブ・クリエイターのアメリカ人の場合、「初心者レベルのプロダクションに加えて、デザインワーク、アートワークを一人でこなさなきゃいけない。しかも複数のプロジェクトを抱えてるのに」とぼやいてました。
彼の場合、10年来の人材コンサル会社担当者に相談を持ちかけたところ、現在の給料は仕事量に比べて「超割安」と太鼓判を押されたそうです。まーコンサル会社の方も彼に転職してもらわないとキックバックが入らないので、甘言を弄すること必至でしょうが・・。実際彼が米国中西部を拠点とした医薬品会社の広告部門の給与提示額は、現在の1.5倍を超えたといいます。
↓アンダーグランドならぬアンダーペイド・・・、シャレにならんすわ。
アメリカでは転職するにあたって会社をリサーチするのに、こんな便利なツールがあります。その名もGlassdoor.com 。こちらのサイトでは元従業員からみた会社の格付けから面接の難易度が表示されているだけでなく、CEOの支持率をはじめ給与レベルなども載せられておりますよ~。もっちろん、勤務体験談を赤裸々につづられてあります!アメリカで転職をお考えの方は、ぜひご参考にどうぞ。
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