日本とは違って共和党と民主党の2大政党がしのぎを削るアメリカ。相当大雑把にいって小さな政府を目指す右寄りの共和党と、大きな政府を標榜し左寄りの民主党だと、どちらが幸福度が高いんでしょう?
ギャラップが、その答えを解き明かしてくれます。1)人生への評価、2)情緒的な健康度、3)健康への取り組み、4)肉体的な健康度、5)仕事環境、6)生活上での基本的アクセス(浄水、医療、安全な場所、果物・野菜、通勤などへのアクセス)から成る幸福度をみると・・。共和党が5項目で民主党に勝利していました。共和党員が民主党員を上回った項目は1)の人生への評価を除いた2)-6)の全て。民主党は1)のみ、わずかながら共和党を上回ったといいます。
ギャラップの調査担当は、共和党員が民主党員より宗教的である点を挙げ、「健康と宗教とは大いにポジティブな関係がある」と分析しております。
↓右と左な気がしますが、アメリカン・ジョークなんでしょうか。
個人的には、富裕層の多い共和党員のほうがもちろん仕事に恵まれ、精神的な余裕があり、栄養のある食事が楽しめ、かつ住む場所も選びやすいと想像してしまうので、今回の結果は然るべき内容かと。反対に民主党は社会の格差に直面する都会に住む人々が傾倒しやすいので、ストレスが溜まりやすく住居環境も狭苦しく余裕に乏しいような・・。ただ、民主党員は弱者救済という使命を全うするという志において、みずからの人生への評価は高いんでしょうかね。
日本人の著名ストラテジストの方から感想をお寄せいただきいわく、
「米国だけに限らず先進国の「リベラル派」は経済水準が高いことを前提とした議論をしています。ゆえに、彼らは時として経済水準を低めても理想とすることを達成しようとする傾向にあるようです。保守派は経済水準は常に高め続けることが必要、との姿勢を持つのでリベラル派に比べ経済的には恵まれることが多いのも自然かと思いました。」
個人的には、リベラル派って「実(経済的利益)より名(理想)」で、保守派は「実より名」であるように認識していたのですが、ご指摘された議論の違いが根底にあると分かると、スッキリしますね。
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