While The Fed Gets Ready For Lift-off, This Could Be The Big Short For 2015.
ダウ平均が唸りを上げてラリーを加速させる間、このショートが静かに積み上がりつつあります。
米債先物ショートです。
2015年6月をメドに米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げする織り込み度が高まるなか、ついに山が動き始めました。CNBCがノムラ・インターナショナルの金利ストラテジー・ヘッド、ジョン・ゴンカルベス氏の試算を元に伝えたところ、その額290億ドル相当に及ぶといいます。実に、金融危機後で最大だとか。
米国が利上げに向かっていても、欧州中央銀行(ECB)は国債を含む広範な量的緩和(QE)に踏み切る見通しですよね?それでも、ゴンカルベス氏いわく理に適うと説きます。FedがQEの開幕を告げた当時、米債利回りは直後に上昇で反応していたからです。「QE開始=デフレ懸念払拭=米債ショート」——という図式が成り立つというわけですね。
CFTCのデータをみても、12月16日時点の米10年債先物のショート・ポジションは25万8000枚に及んでいました。2010年5月以来で最大を記録しています。
とはいえ、これまでの金利動向をみると低水準を維持しており米債ショート戦略が上手くいった試しはない。連敗続きだった米債ショート組、今回はリセッション後初めて勝利の美酒に酔いしれることができるのでしょうか。
(カバー写真:Reuters)
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