Apple Watch Has 18-hour Battery, Starts at $349.
アップルは、サンフランシスコで開催したメディア向けイベントでファン待望の”アップル・ウォッチ”詳細を発表しました。
ティム・クック最高経営責任者(CEO)は、アップル・ウォッチを「世界で最も進化した時計」と評価しています。電話、eメールなどiPhoneの通知機能すべてを網羅するほか、健康・フィットネス機能を完備しており、世に送り出すのに自信満々といったところでしょうか。
ただし、注目のバッテリー寿命は18時間に過ぎません。電話に出ることができるという特徴が、裏目に出たのでしょう。スマートウォッチの競合であるサムスン”ギア”の25時間、ペブルの最大7日間から大きく水をあけられてしまいました。その他のフィットネス用ウェラブル端末でもナイキの”フュールバンド”は最大4日間、ジョウボーン”UP24″にいたっては最大14日間に及ぶだけに、今後”アップル・ウォッチ”の課題となることは間違いありません。
価格帯は、以下の通り。
・スポーツタイプ
→$349(約41,880円)
・ステンレス・スティール
→$549〜1,099ドル(約65,880円〜131,880円)
エディション(18金あるいはローズゴールドをあしらった豪華版)
→$10,000〜(約120万円)
4月10日から先行予約を受け付け、4月24日から販売を開始する予定です。ファッションとテクノロジーが融合した”エディション”は、アップル・ファンだけでなく富裕層の需要を喚起できるでしょうか?
すでにアップル、下準備はバッチリです。発表会に合わせ、女性ファッション誌ヴォーグに12ページに及ぶ広告を掲載済みですからね。お金に余裕のあるファッショニスタの買い物魂に火を点けることに成功したのか、熱い視線が注がれます。
高級感あふれる広告で、女性の心もわしづかみ?
(出所:Adweek)
その他、発表した詳細は以下の通り。
・新型MacBook
→13.1mmとアップル史上最薄、電気消費量は従来から30%削減、4月10日から発売開始
繊細なフォルムは、MacBook Airと見まごうほど。重さはわずか2ポンド(907g)。
(出所:Apple)
・アップルTV
→99ドルから69ドルへ値下げ
アップル株は発表会開始まもなく一時129.57ドル、2.3%高を遂げたものの、アップル・ウォッチの詳細が明らかになると上げ幅を打ち消してしまいました(NY時間午後3時現在)。価格帯の割に、バッテリー寿命が短い点が嫌気されたのでしょう。確かにCNBCでも、ブライアン・サリバン氏は「1万ドル支払ってバッテリーが18時間しかもたないなんて」と嘆いていましたからね。
気になる”アップル・ウォッチ”の発売台数見通しは、ラジュグアリー・デイリーによると2015年に3000万本とされています。アナリスト予想レンジ1000万台〜6000万本の中央値をやや上回る水準となっていました。事前の報道を踏まえると1−3月期の初期出荷生産台数500万〜600万本であるだけに、5000万本以上はさすがに難しくなりそうです。
(カバー写真:Technobuffalo)
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