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4日の決算ラウンドアップ:コムキャスト、タイソン・フーズ

by • May 4, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off2385

Earnings Roundup : Comcast, Tyson Foods.

4日に発表された決算をおさらいしていきましょう。コムキャストは決算を好感し上昇、タイソン・フーズは売上が予想以下ながら

▽コムキャスト

メディア・娯楽大手が発表した1−3月(第1四半期)決算では、純利益が前年同期比10.0%増の20億5900万ドルだった。特殊項目を除く調整済み1株当たり利益は16.2%増の0.79ドルとなり、市場予想の0.74ドルより強い。営業利益は9.0%増の38億9000万ドル。収入は2.6%増の178億5300万ドルで、市場予想の174億ドルを上回った。営業キャッシュフローは取引コストを除き、9.0%増の60億5500万ドル。フリーキャッシュフローは、12.7%増の31億8300万ドルだった。株価は一時1.8%上昇した。

>ケーブル・コミュニケーションズ(インターネット、電話、ケーブルサービス)
・収入は6.3%増の114億ドル
・顧客数は19.9万人増(4.7%増)の2720万人
・高速インターネット利用者数は40.7万人増で前年同期の38.3万人増から拡大、同収入は10.7%増と過去4年間で最高の伸び
・法人向けサービス収入は21.4%増、年間で45億ドルのペース

>NBCユニバーサル(TV、ケーブルTV、映画、テーマパーク)
・収入は2014年のソチ五輪と今年のスーパーボウルを除いたベースで7.2%増の66億ドル、両イベントを含むベースで4.0%減
・ケーブルネットワーク収入は、ソチ五輪とスーパーボウルを除き4.9%増の23億5900万ドル
・ブロードキャストTV収入はソチ五輪とスーパーボウルを除き5.5%増の22億4800万ドル、18〜49歳の視聴者数で1位
・スーパーボウルは過去最高の視聴者数を獲得、収入を3億7600万ドル押し上げ
・ユニバーサル(映画)収入は7.0%増の14億4600万ドル、コンテンツ・ライセンス収入とホーム・エンターテイメントが寄与し映画部門を相殺
・テーマパーク収入は33.7%増の6億5100万ドル、ユニバーサル・スタジオに導入された”ザ・ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター”が寄与、1人当たり支出額の増加

同社は自社株買い25億ドル追加すると発表し、年内の規模を67億5000万ドルへ引き上げた。なお4月末、米当局の承認が得られないとの判断から453億ドルで合意していたタイム・ワーナー・ケーブルの買収を断念した。

▽タイソン・フーズ

食肉大手が発表した1−3月(第2四半期)決算では、純利益が前年同期比45.5%増の3億1000万ドルだった。特殊項目を除く調整済みの1株当たり利益は25%増の0.75ドルとなり、市場予想の0.72ドルより強い。営業利益は51.5%増の5億4700万ドル。売上高は10.5%増の99億7900万ドルで、市場予想の101ドルを下回った。売上こそ市場予想に届かなかったものの内容をみるとヒルシャー・ブランズの買収効果が現れたほか、業績拡大が期待される加工食品で利益率が過去最高を示したため株価は一時1.9%上昇した。

主な売上の部門別動向は、以下の通り。
>鶏肉 0.5%減の28億2900万ドル、調整済み営業利益率は11.7%、数量ベースは0.2%減、平均価格は0.3%減
>牛肉 7.8%増の41億3000万ドル、調整済み営業損失率は0.5%、数量ベースは0.8%減、平均価格は8.8%増
>豚肉 19.1%減の12億400万ドル、調整済み利益率は8.2%、数量ベースは4.4%減、平均価格は15.4%減
>加工食品 117%増の12億400万ドル、調整済み利益率は8.4%、数量ベースは70.6%増、平均価格は27.4%増
>海外 32.5%減の2億2200万ドル、調整済み損失率は6.8%、数量ベースは30.5%減、平均価格は2.7%減

2015年度(2015年9月末終了)見通しは、据え置いた。売上高は410億ドルとし、ヒルシャー・ブランドの買収が奏功するほか、鶏肉や加工食品部門で寄与するとの予想。2014年こそウイルス流行で豚肉の供給量が落ち込んだものの、今年は回復が見込まれ加工食品を支えるという。設備投資は、9億ドルを見込む。

(カバー写真:Scott Beale/Flickr)

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