June Consumer Sentiment Surges To 5-Month High.
米6月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は96.1となり、市場予想の91.2を上回った。速報値の94.6や5月確報値の90.7を軽々と超え、5ヵ月ぶりの高水準。現況指数が速報値の106.8から108.9へ上方修正されたほか、見通し指数も速報値の86.8から87.8へ引き上げられた。インフレ見通しは、1年先が速報値通り2.7%。5−10年先は速報値の2.7%から2.6%へ下方修正された。
ミシガン大学のエコノミスト、リチャード・カーティン氏は、結果を受け「消費者は上半期に2004年以来の持続的な上昇を遂げた」と評価した。世帯収入別でも「高所得者層から中間層、低所得者層まで幅広く上向いている」点を重要視。消費活動が経済成長のけん引役になるとの考えを示し、「2015年の個人消費伸び率は3%に達する」と予想した。
BNPパリバの米エコノミストは、「前年同期を大きく上回っており4−6月期に消費が回復するとの当方の予想と整合的」とまとめた。
詳細は、以下の通り。
・1年先の家計見通し指数 125<速報値は127、前月は123
向上する 35<速報値は37
変わらず 53>速報値は52
悪化する 10、4ヵ月ぶり低水準=速報値は10
・所得と物価の伸び率に対する1−2年先の家計指数 76、3ヵ月ぶり低水準<速報値は82、前月は77
所得の伸びが物価を上回る 20<速報値は23
所得の伸び率と物価が同じ 35、4ヵ月ぶり高水準<速報値は36
所得の伸びが物価を下回る 44、5ヵ月ぶり低水準>速報値は41
・1年先のビジネス見通し指数 113=速報値は113、前月は112
向上する 27<速報値は29
変わらず 58>速報値は54
悪化する 14<速報値は16
・1年先の金利見通し指数 42<速報値は43(低下を見込む場合に指数は上昇)
上昇する 63、直近で最高=速報値は63
変わらず 31>速報値は30
低下する 5<速報値は6
・自動車購入指数 145>速報値は140、前月は138
買い時 69>速報値は66
分からない 7<速報値は8
買い時ではない 24<速報値は26
・住宅購入指数 158<速報値は159、前月は166
買い時 78、3ヵ月ぶり低水準<速報値は79
分からない 2>速報値は1
買い時ではない 20、3ヵ月ぶり高水準=速報値は20
——米6月マークイット・サービス業PMIが下振れした半面、消費者は大いに楽観的です。センチメントの高揚は財布を紐を緩ませ、成長を支える期待が膨らむ。金利上昇と値上がりを懸念材料として住宅市場が絶好調トレンドを維持できるか疑問をはらみつつ、7−9月期が現状のトレンドを保てば9月利上げに踏み切る余地を残します。
(カバー写真:Roderick Eime/Flickr)
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