Texas Secession Petition Growing Fast, Other States Follow.
オバマ再選が決定し、マーケットは「財政の崖」に熱い視線を注いでいますね。
でも、この人たちの視線は、「財政の崖」を通り越した向こう側をみています。
覚えておいででしょうか?オバマ米大統領の再選後の勝利演説の締めくくり、
「そう、我々はみな永遠にアメリカのもとに団結し続ける。(We are and forever will be the United States of America.)」
この言葉をあざ笑うかのように、テキサス州ハーディ郡の元出納長であるピーター・モリソン氏は再選後にニュースレターで、オバマ再選後の明確な答えを提示したのです。何かといいますと・・・アメリカ合衆国からの「分離」です。
モリソン氏の筆は怒りに満ち満ちており、「テキサスはかつて1つの国であり、多くのテキサス人にとって国家主義者をいえばテキサスそのものを意味した・・なぜテキサスがバーモントと同じ国家の下で生きなければないのか」と訴えます。昂ぶった感情がエスカレートするあまり、オバマ支持者を暗に「ウジ虫」と呼び、共和国を食い荒らすと猛烈な批判を繰り広げる有様・・・。
そもそもテキサス州知事で共和党の大統領候補に立ったリック・ぺリー氏が2009年時点で分離をほのめかしていたこともあり、テキサス州では以前からくすぶっていた分離運動に火が点いてしまいました。現在、テキサス州民の間で「テキサス州が平和裏にアメリカ合衆国から分離し新政府を樹立することを求める嘆願書(Peacefully grant the State of Texas to withdraw from the United States of America and create its own NEW government)」がまとめ上げられ、ホワイトハウスの嘆願書コーナー「We The People」には、テキサス州民を中心に分離を求める署名が怒涛のごとく集まっています。
ホワイトハウスでは、1件の嘆願書につき2万5000人の署名が集まればホワイトハウスが対応する仕組みとなっていますが・・・。オバマさん、現代でもカウボーイが活躍するテキサス州民に対し、どんな手綱さばきをみせるのでしょうか?
じゃじゃ馬ならし、というレベルを超えた手腕が試されるオバマ米大統領。
テキサス州だけではありません。12日時点ではケンタッキー、ジョージア、ミシシッピ、ノースカロライナ、サウスカロライナなど南部の州をはじめモンタナ、アーカンソー、ミズーリ、ニュージャージー、さらにはニューヨークまで、27州から分離の嘆願書が出る始末。
オバマ米大統領が「団結」を呼びかけた一方で、古き佳きアメリカを信奉するアメリカ人の一部は「分離」を選びつつあります。財政問題が関われば、スペインのカタルーニャ、英国のスコットランドもかくやですな・・。
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