ホテル関係者の友達が、憤慨しておりました。何かと思ったら、このニュースを観て、怒り心頭だったのですよ。
ABCニュースによると、2000年から2010年の10年間で、世界における海外旅行者は6000万人近くも急増したんです。ニューヨークやハリウッド、はてにはディズニーを構えるフロリダ州など、数多くの観光地を抱えるアメリカでも、旅行者の増加が確認されたと予想するでしょ?
ところがどっこい!
2000年の海外からの旅行者は2600万人でした。では2010年はというと・・・2620万人!!!全然変わらないんです。ちなみに私も、この2000年にアメリカを訪れた旅行者の一人です。当時初めて、ニューヨークの地を踏んでいたんです。まさか、この統計に一役買っていたとは・・・。ははは。
↓3月の小雪がちらつくなか、フェリーに乗って自由の女神を観賞しました!ちなみに今年は、自由の女神生誕125周年です。
なぜアメリカの外国人観光客の数が増えなかったかといいますと。答えは簡単。アメリカ政府が旅行者を制限しているからなんです~。例えばブラジルでは2010年、アメリカへ渡航するためのビザ面接だけで145日も待たなければいけませんでした。中国も似たような状態で、米国でのビザ面接が受けられる場所は、中国の人口が13億人を超えるというのに、3ヵ所しかないんですって。しかも中国やブラジルなど、ビザ必要な国の観光者のうち、わずか13%しか実際にアメリカにたどりつけていないとか。
アメリカを訪れた観光客の2010年における支出額、トップを飾るのはもちろん中国人観光客で平均支出額は6243ドルに及びました。次いでインド人が6131ドル、ブラジル人も4920ドル。2010年時点でのドル安の恩恵もあって、多くのお金を落としたといいます。
↓NYの観光名所には、必ずみかける中国人団体客の皆様。金の成る木気に成る木~。
ABCは、ここで視聴者に疑問を投げかけます。旅行者の入国を制限することで、アメリカは何を失っているのか。
過去10年間で、アメリカは7800万人の観光客を失ったんですって。ということは金額ベースにすると・・・先ほど申し上げた観光客の支出額を思い出して下さい。
驚くなかれ、6060億ドルに及ぶんですって!アメリカ人50万人を雇用するに十分な金額となるといいます。
米国務省は「安全第一」を理由に、観光客を制限すると説明しております。日本人はビザなしで観光できますから、関係ないとはいえ・・・個人的にはビザ面接を受けなければいけない身の上なので、他人事と片付けられにくい、ビミョーな問題です。あ、ちなみにABCのオーナーが夢の国ディズニーランドを有するウォルト・ディズニー、ということも、お忘れなく。
(カバー写真:ChrisGampa/Flickr)
Comments
NYSEの後は、パブで一杯ならぬいっぱい・・ Next Post:
ギリシャ系アメリカ人も頭を抱え・・It's Greek to US!!