Manchester United’s Kick-Off Turned Out Flat.
休暇をいただいた9日、ご存知UKが誇る名門サッカーリーグ、マンチェスター・ユナイテッドがNY証券取引所に上場いたしました。
トレーダーも、NYSE上場記念ユニフォームを着用してIPO気分を盛り上げます。
マーケットの熱気とは裏腹に、マンUのIPO当日引け値はフェイスブックのようにIPO価格14ドルで横ばいですか。もともとモルガン・スタンレーが主幹事としてシンガポールで上場するはずが、規制当局から二重構造の株式発行の実情を受けてNY証券取引所に舞台を移さざるをえなかっただけに、冴えない結果に終わりましたね。しかも仮設定の16-20ドルも下回っての船出でこれは、寂しい限りです。
マンU株は、A株とB株と2種類あります。問題は、IPOを通じて売り出されたA株の投票権が、オーナーであるマイアミを拠点としたグレーザー一族が大部分を有するB株の10分の1しかないということ。米証券取引委員会が問題視しなくても、投資家やアナリストが見通しに懐疑的になるのは、いたしかたないことでしょう。
しかもこちらによるとIPOで調達額は、上場の諸経費を差し引いて1億200万ドルあまり。マンUが抱える4億2300万ポンド(約516億円/6億6000万ドル)の赤字を補填するには、ほど遠い。一方でグレーザー一族は保有していた833万株を売却した結果、1億1600万ドルを手にしたといいます。
2005年にマンUを買収したグレーザー一族に対し、ファンが私腹を肥やすためのIPOと怒りをぶつけマンUのスポンサー商品の不買運動を巻き起こしたのも、仕方ないでしょう。「シボレー」のブランドをユニフォームに載せるというスポンサー契約を7年で結んだばかりのGMも、ばっちり火の粉をかぶってしまったようです。GMといえばフェイスブックのIPO直前、同社との広告契約を終了する告知し上場にケチをつけましたよね。残念に終わったマンUの上場前後に、GMが絡んでいたというのは何か因縁を感じます・・。
Comments
マンハッタンのパノラマを背景に、結婚式at Liberty State Park ③ Next Post:
ボーン・レガシー、予告編を鵜呑みにすると火傷します