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ボーン・レガシー、予告編を鵜呑みにすると火傷します

by • August 13, 2012 • GossipComments (0)1680

The Bourne Legacy’s Trailer Spoils it All.

ボーン三部作に虜になったあなたなら、息もつかせぬアクションと予想のつかない緊迫感溢れる手に汗握るストーリーを連想し、迷わず映画館へ足を運ぶでしょう。ワタクシも、その一人。趣味が正反対の家人とようやく意見の一致をみて、初のムービー・デート・ナイトと相成りました。

マット・デイモンで完成形のボーン作品に、ジェレミーが参戦!

チケットは映画館で・・・というのは古い!今では気楽にリビングルームでご購入。映画館グループのファンダンゴのアプリケーションで目的の映画、場所、時間を選べば、指先でチョチョイのチョイとチケットをお買い上げできるんです。早めに出掛けたのにチケットが取れなくて地団太を踏む必要なく、スムーズなので楽チン~。

映画はといえば。

はっきり言って予告編を鵜呑みにすると大損しますよ。(以下、ややネタバレ注意です)

アクションが余りにも少ない!!最近の映画は予告編で全体のストーリーが透けてみえるどころかおっぴろげになるパターンが多いですが、これがまさにその例!!最悪なことに、湿気と熱気がうねりを上げるマニラでの逃走シーンで、追いかけていた暗殺者がどうなるかが予告編で分かってしまう体たらく・・・。日本での予告編は一部をみたところ割愛されたので大丈夫かと思いますが、ありえないですよ。

ストーリー自体も、「ボーン・アルティメイタム」で「トレッドストーン計画」の暴露に奔走するボーンと同時進行にみせかけて、あっさり失望させてくれます。「アウトカム計画」により最強の最高暗殺者に作り上げられ訓練中のアーロンがプログラムの異変に気づき、自身を身を守るため人体改造に一役買った薬品会社に殴り込むのはいいのですが、裏でアーロンを追い詰めようとするCIAや国家調査研究所でのウダウダが長過ぎるし・・・。エドワード・ノートンは好きな俳優の一人ですが、追い詰める役割としてここまで存在価値を高める必要があったのか謎です。

エドワード、ピンと張った緊張感も最初だけ。

過去2作品でメガホンを取った監督のポール・グリーングラスの降板が痛かったのか。脚本家は三部作と合わせトニー・ギルロイだったとはいえ、あの細かく切り取ったシーンをマシンガンのようにぶつけてくる迫力は、さすがにありませんでした。原作がオリジナルのロバート・ラドラムではなく、エリック・ヴァン・ラストベイダーだったことも背景にあるのでしょうか。

興行成績にも、現れてますね。「ボーン・レガシー」は、「ダークナイト・ライジング」を首位から引きずり下ろして興行成績4030万ドルで余裕のトップを飾りました。

しかし。

第1作品目の「ボーン・アイデンティティ」こそ2712万ドルだったものの、意表をつくストーリーに老若男女問わずハマって第2作品目の「ボーン・スプレマシー」は5252万ドル。3作目の「ボーン・アルティメイタム」なんて、6928万ドルですよ。いくら「ボーン・レガシー」が1位を獲得とはいえ、見劣りしまくりです。

マーケティング戦略だけは、お見事。公開1ヵ月前は

人々にクエスチョン・マークを与える、いたってシンプルながら秀逸なビルボード。

公開2週間前には、こんな風にチラ見せ☆

ジェレミー・レナーの鋭い視線に、私は釘付け!

そう、強いていうならジェレミー・レナーの骨太感が映画を救った気がします。頭角を現した2003年公開の映画「スワット(S.W.A.T)」から、この人の男の色気はかぐわしい・・。

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