Romney Came to Debate To Endorse Obama…
オバマ米大統領とロムニー共和党候補、スウィングステートであるフロリダ州に舞台を移し、最終討論会に臨みました。
ここで、予想外の事態が発生したのです。テロ対策で無人飛行機を活用したオバマ米大統領に対し
「I support that entirely and think the president was right to use that technology」
→ 全面的に支持し、そのような技術を駆使したオバマ米大統領は正しかったと思う。
まさか討論会で白旗を上げるとは想像だにしませんでした。
今夜のキーフレーズは、これでしょう。強いアメリカには軍備拡張が必要と繰り返し主張するロムニー候補に対し、オバマ米大統領が「ロムニー(元)知事、軍隊のあり方が変わったんで、馬や銃剣なんて昔ほどは使ってないんですよ。(Governor, we also have fewer horses and bayonets because the nature of our military’s changed.) 」
ははは、オバマ米大統領、軍備には数と規模が命という時代遅れな認識をもつロムニー候補に、優しく説いて聞かせたかたちです。しかし、政府債務の縮小をあれだけ強調している割りに軍拡費はどこから捻出するつもりなのでしょうか。
ロムニーの考える外交・安全保障というイメージは、こんな感じでしょうか。
オバマ米大統領が用いた「horses and bayonets(馬と銃剣)」というレトリック、ロムニー候補が外交・安全保障政策に対していかに無知かを象徴するキーフレーズとして捉えられ、ツィッターでは急騰しました。
たった数分で、10万5000件!!!ロムニー関連の流行語がまた増えそうです。
時代遅れでいえば、ロムニー候補が過去に「ロシアこそ最大の脅威」と発言していた点をオバマ米大統領は忘れず、皮肉交じりに追求しました。
「外交政策を協議するのに、1980年代が蒸し返えされるのか。ご存知のように冷戦は20年以上も前に終了してるよ。(And the 1980s are now calling to ask for their foreign policy back because, you know, the Cold War’s been over for 20 years)」
というわけで、今回の討論会の結果はといいますと・・。
やっぱり、失言が仇になったロムニー候補。オバマ米大統領が少し木を揺らしただけで、熟した果実が手元に落ちて来たような結果に終わりました。討論会の詳細は、NY時間翌日にこの覧であらためて更新させていただきます!
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