al-smith-dinner

NYでまたこの2人が顔合わせも、今回はジョークで応酬

by • October 21, 2012 • Latest NewsComments (0)974

Obama VS Romney,  Trade of Jokes At Al E Smith Dinner.

NY市内のホテルで最高峰のひとつとして知られる、ウォルドーフ・アストリアにて政界、経済界を中心としたVIPが一同に会する年次チャリティ・イベント「アルフレッド・E・スミス記念晩餐会」が開催されました。どおりで、仕事帰りにパークアベニュー歩いていたら、ドレスアップした年配の方が多く通り過ぎていたはずです。

NY州知事を4期務め、カトリック教徒で初めて大統領候補となったアルフレッド・E・スミスNY州知事の功績を称え設立されたこのイベント。今回は1600人が出席し、そのなかには、匂い立つ円熟した魅力を黒のドレスで引き締めたCNBCの看板キャスター、マリア・バリチェロモ、ABCの有名パーソナリティーであるケイティ・クーリック、フォックス・ニュースの取締役ロジャー・エイレスが姿を見せました。ウォールストリートからはブラックストーンのスティーブ・シュワルツマンCEOやバンク・オブ・アメリカのブライアン・モイニハンCEOなども顔をそろえました。もちろんNY州のクォモ知事もいらっしゃいましたよ。

Money Honeyというニックネームをもつマリア。旦那様はウィズダム・ツリーのCEOです。

通称アル・E・ディナーの演壇を各大統領が飾ってきたなか、第67回を迎える今回の講演者はオバマ米大統領とロムニー共和党大統領候補。どんな火花を散らしたのか・・・とドキドキした方は肩透かしに終わったかのしれません。

「ホワイトタイ・ギャラ」との別名をもつタキシードとドレスで花盛りのイベントでは、オバマ米大統領とロムニー候補はこれまでの討論会とは打って変わって終始スマイルの和やかムード。 その夜の雰囲気を決定付ける開幕のスピーチで、アルフレッド・E・スミス4世がこんな風にくだけてくれたら、以降も続きやすいというものです。

「今夜ここにいる、成功した女性達すべてに言いたい。ファイルから飛び出すことのできたあなた方に会えてうれしい(I want to say a special welcome to all of the accomplished women here tonight. It’s good to see you made it out of those binders)」

そうです、ロムニー候補の「ファイルいっぱいに詰まった女性達(binders full of women)」をもじったというワケ。スミスさんも、意地が悪いですねぇ~。

ロムニー候補も、キレのあるジョークで場内を沸かせました。これまでの討論会よりも、滑らかな語り口だったような気がします。

「討論会でどうやって準備したかっていうと、まず65年間断酒して(注:モルモン教徒は飲酒しません)、カカシを立てて手ひどくやっつけるんだ。ビッグバードすら、(振りかぶった拳が)見えなかっただろう(First, refrain from alcohol for 65 years before the debate. Second, find the biggest available straw man and then just mercilessly attack him- Big Bird didn’t even see it coming)」
→第1回の討論会で、政府債務の削減の一環として公共放送局PBSを補助金カットの対象として主張したことをネタにしてます。ロムニー候補はPBSの看板番組がセサミストリートの人気キャラクター、ビッグバードを名指しにして削減を求め、物議を醸しました。

「今日の米大統領のスピーチは、『O』の文字と『16兆』という数でお届けします(brought to you by the letter O and the number 16 trillion)」
→オバマの「O」、そしてキャンペーン・スローガンの「F『O』RWARD」、2008年のスローガン「H『O』PE」の文字O、そして膨らむ政府債務16兆ドルをかけ「ゼロ=0」をもじっています。

米大統領選が熾烈を極めるなかで、理解者が必要との内容で「僕には美しい妻が、オバマにはビル・クリントン元大統領がついている( I have my beautiful wife, Ann, he has Bill Clinton)」
→民主党大会でクリントン元米大統領のスピーチが最も人気が高かったことへの皮肉でしょうか。

フランスで布教中、恋人時代のアン夫人に忘れられないようこんな努力をするほどゾッコンでした。

イベントへのメディアのヘッドライン予想として「『オバマはカトリック教徒に囲まれ、ロムニーは金持ちと食事 』だろう?(Obama embraced by Catholics, Romney dines with rich people)」

自虐と攻撃が入り混じった見事なジョークっぷり!ロムニー候補に、こんな笑いのセンスがあったなんで知りませんでした。米大統領になるより、別の道があるかもしれませんよ??

 

オバマ大統領も負けてません。ただし、ロムニー候補に比べると物足りなかったですねぇ。

演壇に立って鳴り止まぬスタンディング・オベーションに対し「どうぞお座り下さい、さもないとクリント・イーストウッドが空席に怒鳴り散らしますよ(please take your seats. Otherwise, Clint Eastwood will yell at them)」
→共和党大会でサプライズ登場したクリント・イーストウッドが、誰も座っていない椅子をオバマ米大統領と見立てインタビュー形式で行ったスピーチにかけたものです。

米大統領選につき「ロムニーと私は、対立ばかりしているわけじゃないんですよ。共通項だって、あるかもしれない。例えば、変わった名前という点。ミット・ロムニーのミットは、実はミドルネームなんですよね。僕もミドルネームを使えたらなぁ(Governor Romney and I may have. It’s what we have in common, beginning with our unusual names. Actually Mitt is his middle name- I wish I could use my middle name.)」
→ オバマ米大統領のミドルネームは、ご存知の通り「フセイン」ですから・・。ちなみにロムニー候補のファーストネームはウィラード(Willard)。ロムニー候補の父親であり友人だったマリオット・ホテルの創始者ジョン・ウィラード・マリオットに由来しております。

22日にマイアミで行われる最後の討論会について「月曜のディベートは、外交がテーマなだけに、ちょっと違ったものになるよ。ネタバレ注意!我々はビン・ラディンを倒した(Monday’s debate is a little bit different because the topic is foreign policy. Spoiler Alert: We got Bin Laden)」
→討論会への宣戦布告ですね。オバマ米大統領は、従来どおりビン・ラディン殺害を全面に押し出すつもりなんでしょう。

オバマ米大統領、次回も指差し作戦で制すか??

討論会での魅惑のスマイル攻撃が印象的だったバイデン副大統領については、両者ためらうことなくジョークの血祭りに上げました。

ロムニー候補は「 バイデン副大統領 がいてくれたらなぁと思うよ、だって彼なら何でも笑い飛ばすから(hoped the vice president might be in attendance because he’ll laugh at anything)」

オバマ米大統領も「バイデン副大統領には『バラク、君が思うほど若くないんだぞ。黄金の微笑みはどこへいった、どこへいくにも携わっていた活発さはどこへいったんだ?』って言われるんだけど、僕はこういうんだ。『ジョー落ち着けって、僕はホワイトハウスを仕切らなきゃいけないんだから』(Barack, you’re not as young as you used to be. Where is that golden smile, where is that pep in your step?” And I say, ‘Settle down Joe, I’m trying to run a cabinet meeting here)」

 

ひとしきり笑った後は、再び討論会です。22日の最後のディベートでは、どんな論戦が繰り広げられるか、楽しみですね。

Comments

comments

Pin It

Related Posts

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>