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同性婚、保守派だからこそ支持すべき理由

by • March 29, 2013 • Latest NewsComments (0)1870

Conservatives Should Support Same Sex Marriage, Here’s Why.

米連邦最高裁判所は、同性婚についての26-27日にわたる審理を終えました。

同性婚を承認するか否か、米連邦裁判所に持ち込まれた訴訟は2件。

・1996年、米国VSウィンザー
→44年にわたる婚約期間を経て、2007年にカナダで婚姻関係を結んだレズビアン・カップルの一人が2009年に死亡。未亡人でイーディス・ウィンザー氏(現在83歳)に課された相続税36万3000ドル(3412万円)は、男女間の夫婦には発生せず訴訟へ発展。

・2008年、ホリングスワースVSペリー
→カリフォルニア州の住民投票が可決させた結婚を異性間のみと規定する「修正第8条」に対する訴訟。米連邦裁判所に趣意書を持ち込む。

現時点で9人の判事の間ではリベラル派4人と保守派4人が真っ向から対立しており、浮動票と目されるアンソニー・ケネディ判事次第となる公算が大きいんです。ケネディ判事は1989年にレーガン元大統領に指名された保守派寄りなだけに、6月末までに出される結論まで予断を許さない状況が続きます。

同性婚が合憲か違憲かのキャスティング・ボートは、ケネディ判事が握ります。
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ご参考までに・・・2012年6月に医療保険改革案を通過させた当時は、以下のような票決でした。

(賛成)
ジョン・ロバーツ(最高判事)→2005年 ジョージ・W・ブッシュ 保守派
ルース・ベイダーギンスバーグ(女)1993年 ビル・クリントン リベラル派
ステファン・ブライヤー(男)→1994年 ビル・クリントン リベラル派
ソニア・ソトマイヨール(女)→2009年 バラク・オバマ リベラル派
エレナ・ケイガン(女)→2010年 バラク・オバマ リベラル派

(反対)
アントニン・スカリア(男)→1986年 ロナルド・レーガン 保守派
クラレンス・トーマス(男)→1991年 ジョージ・H・W・ブッシュ 保守派
ジョン・アリトー(男)→2006年 ジョージ・W・ブッシュ 保守派
アンソニー・ケネディ(男)→1988年 ロナルド・レーガン やや保守派

緊迫した状況ながら、保守派だからこそ同性婚を承認すべき理由があります。

なぜか。

政府にとっては、多少なりとも財政赤字を削減できるからです。

米議会予算局(CBO)が2004年6月に公表したレポートによると、生活保護、メディケア(高齢者向け医療保険)、メディケイド(低所得者向け医療保険)の支出を削減できます。半面、連邦政府職員の健康保険のカバーが現在適用されていないパートナーに及ぶため負担が増加するそうです。ネットでみると・・・向こう10年間で年間当たり10億ドルずつと、大きくはないものの赤字縮小を達成できるんですって。地方政府にとっては結婚証明書の発行料金(州・地方政府ごとに異なり、NY市では35ドル)を通じた歳入増にもつながるんですよ。膨大な赤字の前では小粒とはいえ、小さなことからコツコツと・・侮ってはいけません。

アメリカ経済にとっては、景気刺激というプラス作用を与える可能性もあります。

結婚を通じ住宅関連、家具、電化製品など高額商品の消費が拡大する期待もあって、同性婚の司法判断は経済面でも注目されるんですよね。

映画SATC2のスタンフォードとアンソニーの結婚式は、圧巻でした!
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保険大手プルデンシャルの調査によると、同性愛者世帯の年収は中央値で6万1500ドル(578万円)と、異性愛者世帯の5万54ドル(471万円)より11%大きかったんです。それだけではありません。同性愛者世帯の負債は異性愛者を4000ドル(37万6000円)下回り、貯蓄額は逆に6000ドル(56万4000円)上回っていました。失業率にいたっては全米で7.9%(2012年10月分でしょう)だったところ、同性愛者は7%と大きくかい離していたんですよ。アメリカ国内では同性愛者の方が「高学歴、高所得」という都市伝説がありますが、やみくもに否定できない数字です。

考えてみれば、当たり前かもしれません。なぜなら1996年に成立したDOMAと呼ばれる「結婚防衛法」により、米連邦政府は結婚を男女間のみに制限しているんです。従って同性愛者のカップルは結婚が合法の州で婚姻関係を結んでも、米連邦政府が提供する社会保障の対象外!アンクル・サムの庇護を受けないということは、遺族給付金の受け取りが不可だったり、相続税の支払い義務が生じるなど金銭的な打撃が大きいわけです。

米連邦政府への届出に書き込みチェック次第で、税金面や福利厚生など不平等が発生。
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社会的な意味で男女の役割に縛られないからこそ、同性愛者の方々はキャリアを積むという志向が強いのかもしれません。特に女性で同性愛者の方が高所得の傾向が高い点を踏まえると、納得させられます。

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